2004年08月23日

北陸・能登旅行 1日目

この旅行で使った切符は,「青春18きっぷ」と「周遊きっぷ」である。
メインは周遊きっぷだが,1日目はムーンライト高知に乗る都合上,青春18きっぷを使っている。そんなわけなので,1日目はその2種類の切符を組み合わせて,周遊ゾーンに行きつつ,18きっぷで寄り道をするという行程である。

ちなみに周遊きっぷは,
・ゾーン券「加賀・能登ゾーン」
・ゆき「大阪市内→加賀温泉(経由:東海道・北陸)」
・かえり「津幡→大阪市内(経由:北陸・高山・東海道)」
という経路にした。
青春18きっぷと比べると恐ろしく知名度が低いであろう周遊きっぷの説明は省略するが,要はフリー切符に往復の乗車券がセットになっているものである。

●阿波池田 044→(臨時快速ムーンライト高知)→624 京都 (青春18きっぷ)

疲れていたので,初めて夜行快速で普通に眠れた。
ムーンライト高知は,定刻どおりに京都駅の0番ホームに入線。普段なら途中で松山から来たムーンライト松山を連結するのだが,件の予讃線 線路崩壊によりML松山は運休になっており,ML高知3両+機関車だけの到着となった。

18きっぷで一度改札を出て,乗車券(周遊きっぷの ゆき券)で自動改札から入る。
乗車券と18きっぷの組み合わせなら,いくらでも不正に乗車券を使えそうな気がするので(得をするとは思えんが),きちんと役割分担をさせておく。
ここからは基本的に乗車券を使い,脇道にそれるときには18きっぷを使う。

●京都 738→(特急サンダーバード1号)→福井 (乗車券+特急券)

映画もやっていてホットな「サンダーバード」に乗る。しかも1号なので,ロケットだ。
最近まで「雷鳥」を単純に英訳して「サンダーバード」なんだと思っていたのだが,サンダーバードは伝説の鳥のことで,実在する富山の県鳥・雷鳥とは全く関係ないと知ってビックリした。
じゃあ「サンダーバード」っていう愛称は,単なるオヤジギャグみたいなものなのか。「雷鳥だからサンダーバード」は,「石橋だからブリヂストン」と同じ考えなのか……?

●福井 912→(代行バス)→1022 越前大野 1027→1055 九頭竜湖 (青春18きっぷ)

福井で生まれて初めての途中下車印を押してもらい,台風の被害で橋梁が崩壊した越美北線に乗る。
代行バスは,京福の観光バスだった。観光バスとはいえJRの代行バスなので,車掌が乗務しており運賃を回収している。変な感じである。バスは基本的に駅に止まり,その都度 車掌さんは,人がいないかどうか駅舎を覗きに行く。結構大変だ。
バスは途中,件の橋梁崩壊現場脇を通過する。報道されている通りの酷い惨状である。その現場以外でも,あちこちで線路が崩れていた。
9月11日には,一部の区間が復旧するそうである。そのための復旧作業も一部で進められているのが確認された。

道は空いており,ほぼ定刻に越前大野駅に到着する。
ここで残存区間に取り残されたキハ120に乗り換える。代行バスから乗り換えたのはワタシだけだった。

よく見るので名前を覚えてしまったキハ120。路線によって塗装が違っており,ここ越美北線では山をデザインした(?),なかなかモダンな塗装である。正面からだと見づらいが,側面は四角形で模様のようなものが描かれている。
少ない客を乗せて九頭竜湖行きワンマン列車は出発。途中6km超の長いトンネルを抜けると,終点の九頭竜湖駅に到着した。

●九頭竜湖 1100→1127 越前大野 1132→(代行バス)→1237 福井 (青春18きっぷ)

九頭竜湖では,わずか5分で折り返しになる。せっかくだからもう少し滞在したかったが,これを逃すと次は4時間後という凄いダイヤのため,慌しく写真を撮ったあと折り返す。
九頭竜湖の印象は,水道水が滅茶苦茶 冷たかったこと。これは本当に飛び上がるくらい冷たかった。これが真夏の水道水なのか。

帰りの代行バスはかなり乗客がいて,すぐに満席になった。
高校生が結構乗っていたので話し声が聞こえるのだが,その訛りに驚く。モーニング娘。の某さん(名前わからん)の喋りを聞けば分かるが,イントネーションが標準語とは随分違う。これが福井弁らしい。
今風の女子高生でも普通にそんな喋り方なので,結構新鮮だった。方言は良いですな。

●福井 1323→1403 加賀温泉 (乗車券)

加賀温泉が,周遊きっぷ加賀・能登ゾーンの出入口駅のため,ゆき券は加賀温泉までである。これ以降はフリー区間に入るため,特急にも乗れる。せっかくなので,一度降りて特急に乗り換えることにした。
加賀温泉駅では,これまた生まれて初めての無効印を押してもらう。通常使用済みの切符は回収されるが,「記念に切符をくれ」というと「無効」の判を押して切符を返してくれる。これもなかなか良いものだ。押されているスタンプが多いと,切符にも貫禄が出てくる気がする。

●加賀温泉 1421→(特急しらさぎ7号)→1446 金沢 (周遊きっぷ)

ここからは,加賀・能登ゾーン。今日はゾーン内がメインではないのでそのまま通り過ぎるが,ひとまず特急には乗っておく。
さっきはサンダーバードで,今度はしらさぎ。てっきりサンダーバードと同じ車両だと思っていたのだが,JRのページを見てみると,しらさぎの方にはさりげなくパソコン用の電源が付いていたらしい。チェックし忘れ無念。

●金沢 1456→1534 高岡 (青春18きっぷ)

実際には「しらさぎ」が5分遅れていたため,ほとんど金沢での滞在時間はなく,そのまま高岡へと向かう。
ここからはゾーン外へ出るので,また18きっぷにチェンジ。何の切符使ってるのか,だんだん分からなくなってきた。

この日は高岡に宿泊予定である。しかしその前に,高岡から伸びる二つの盲腸線,城端線と氷見線に乗ることにする。
むしろ,この二つの線に乗るから高岡に宿泊することにした,と言った方が正しいかも。

謎の高岡駅北口。

●高岡 1536→1624 城端 1632→1718 高岡 (青春18きっぷ)

まずは城端線。北陸線がズルズルと遅れを引きずっていたため,乗換えがかなりシビアになっており,階段を駆け上がった。あー疲れた……。
しかも乗り込んでみると,2両編成の車両は,学生で埋め尽くされていた。
あとで気づいたんだけど,この辺の学生って夏休みが短いんですな。冬は雪深いため,代わりに冬休みが長い。みんな「夏休みももう終わり」とかいう全国ニュースをみて,なんだよー,なんて思ってるに違いない。

しかしここにきて,連日の乗換えが祟ったのか,かなり苦しくなってきた。分かりにくく言い換えると,浜松-熱海間であり,大垣-米原間であり,岡山-姫路間みたいな気持ちになってきた。
しかたがないので,少し寝て英気を養う。城端線は景色も平凡で中途半端に距離も長く,申し訳ないがあまりおもしろい路線ではない。

城端駅にて。城端(じょうはな)と,常花をかけているらしい。「フラワーラインは うきうきライン!」

●高岡 1727→1753 氷見 1800→1830 高岡 (青春18きっぷ)

気を取りなおして,本日最後の路線,氷見線に乗る。最後もやはり学生に囲まれていた。
さっきの城端線と氷見線には,この春から「ハットリくん列車」が運行されている。氷見は安孫子氏の故郷らしい。乗ることは出来なかったが,適当に見送る。ニンニン。

2004年08月22日

北陸・能登旅行 0日目

旅行の0日目。この日は別に旅行に行っていた訳ではないのだが,その割に結構列車には乗ったし,体力的にもかなり疲れた……。
へとへとの状態で,この日のムーンライト高知に乗って旅立つことになる。

●徳島 643→908 高松

知り合いと「四国再発見きっぷ」をシェアして,高松まで向かう。香川大学で“電気主任技術者”という試験があったので,それを受けに行っていた。
どうせ行くなら安く行けた方がいいだろうということで,この切符を提案して一緒に行く人を募ったのだが,真の使い道は今夜のML高知号を迎えに阿波池田駅まで行くことだ。阿波池田で日付が変わるので,その次の日からは青春18きっぷを使うと,一日が有効に使えてかなり良い感じである。

試験の方は前年の科目合格があったため,たった1科目の受験で終了。試験時間は1時間半である。試験会場まで2時間半かけて行き,さらに試験開始まで2時間も待ったというのに……。

切符の性質上,まだ試験が残っている知り合いを待たなくてはならないため,同じく1科目で終わりの知り合いと共に列車に乗る。
JR四国は本州の児島駅までだが(駅自体はJR西日本),切符をよく見ると瀬戸大橋は渡れない断り(宇多津から児島間を除く)が書いてあった。
仕方がないので,時刻表をさっと見て,時間内に行けるところまで西に向かってみた。

●高松 1352→(快速マリンライナー)→1406 坂出 1418→(快速サンポート)→1516 観音寺

特に目的もないが,1時間半ほどで観音寺に到着。駅前のコンビニで飲み物を買って,そのまま引き返す。本当にただの時間潰しである。

途中で,激しい雨に見舞われた。このところ,四国では雨が降りすぎである。この前の台風により,予讃線では,観音寺の少し先,新居浜辺りで線路が断線している。
列車内では,その区間は代行バスによる振替輸送が行われているとの案内がされていた。ただ,道路はかなり混むらしく,場合によっては後続列車との接続を取らないという。結構むごいことをする。

●観音寺 1536→1656 高松

高松までトンボ帰り。
坂出・高松間の普通に乗ったのは初めてかも。いつも通りすぎるだけなので,快速にしか乗ったことがない気がする。
今回は各停のおかげで,初めて鬼無駅の桃太郎電鉄像をきちんと見られた。これは結構よい像だ。
駅名標も変わっていて,「鬼無 (鬼無桃太郎)」という謎の表記だった。しかもイラスト入り。駅名標を変にいじってあるのは,珍しいのではなかろうか。

高松駅でさらに時間があったため,例のポストの上の像を確認。前回行ったときには弓が折られた像が放置されていたが,さすがにもう撤去されていた。キレイさっぱり,跡形も無い。

サンポート高松のシンボルタワーの展望室から,高松駅の頭端式ホームを望む。

●高松 1804→2036 徳島

そうこうしている間に試験は全部終わったようで,再び徳島まで2時間半の長い帰路につく。
この時間は,平日なら帰宅列車になるため珍しく4両も繋いでいるが,今日は休日なので申し訳ないくらいガラガラである。そしてムーンライトよろしく,冷房が効きすぎて寒い。
車両の設備なんてのはよく知らないけど,冷房はON/OFFスイッチしか無いのではないか,と邪推してみる。

普通ならこれで一日を終わるところだが,ここで急いで帰宅し,再び出かけることになる。
駅までの往復に時間がかかるので,家での滞在時間は実質約1時間。この間に旅支度をして,飯を食って,風呂に入る。感覚的には,駅での1分乗り換え並の慌しさである。

●蔵本 2223→2356 阿波池田

今度は徳島線の最寄駅から出発する。この時間ならガラガラだろうと思っていたら意外と人が乗っていて,しばらくは立っていた。
しかし駅に止まるたびに人は減っていき,最終的には3人になった。1人はロングシートで横になって寝ている人。もう1人は同族の人で,このあと同じように阿波池田駅でムーンライトに乗り換えていた。
最終的に,阿波池田でムーンライト待ちをしていたのは10人ほど。

日付は変わって0時44分,定刻どおり到着したムーンライト高知に乗り込み,一路京都に向かって出発した。
やはり冷房が効きすぎていて車内は寒い。

2004年08月08日

中国山地いったりきたり旅 二日目


この日は4時50分の姫路駅から。
何にもすることが無いので,とりあえずコンビニで歯ブラシを買って,歯を磨く。そのあとは駅のベンチでぼーっと過ごし,眠い目をこすりながら,6時6分発の播但線の始発に乗り込んだ。
こんな時間でも,小学生の集団は撮り鉄に精を出している。元気だねぇ。

播但線では寺前で乗り換え。ここからは非電化区間となる。
天気は悪く雨も降ってきたが,終点の和田山に到着する頃には見事に晴れていた。今回の旅の途中では,こんなことが多い。なんかずっと入道雲を見ていたような……。


山陰本線に乗り換えてからは,城崎で途中下車。駅前の温泉施設,さとの湯で汗を流す。
入浴料は800円と,銭湯よりはお高めだが,値段相応の価値はある。いろんな風呂があって結構楽しめるし,なにより随分と気持ちが良かった。
そして,次の目的地は餘部駅である。

いわずと知れた餘部鉄橋。肉眼で見ると圧巻である。素晴らしい。
しかしまあ,時期が時期だけに人が多すぎだ……。下車した人も多かったけど,それとほぼ同時にバスでお越しの御一行様が到着し,大勢でゾロゾロと駅へと登ってくる。さらに地上に降り立ってみると,車で見物に来ている若者がたむろしていた。
なんか適当な観光地みたいになっていて落ち着かない。また人の少ない時に来てみたいなぁ。

駅が鉄橋の高さにあるため,一度地上に降りると,また登るのが大変だ。ぜぇぜぇ言いながら汗だらだらで登る。体力の無さを露呈してしまった感じである。
ようやくたどり着いたホームでは,小学生が涼しそうに大富豪をしていた。

餘部では,臨時快速の「あまるべロマン」を迎える。特急型の乗り得列車だが,乗客はほとんどいなかった。ずっと乗っていたかったが,わずか1駅で乗り換える。そして昨日の松江から18時間,随分と遠回りして鳥取に到着した。

鳥取では,17都府県目の入場券を購入。入場券を集め初めてまだ半年だけど,結構回ったものだ。
バスで砂丘に行くこともできたが,暑いのでやはり駅で休んでいた。いかんな。夏の旅行は向かないのかもしれない……。

鳥取からは因美線,智頭急行線を乗り継いで,三度目の山陽に戻ってきた。第三セクターの智頭急行は,夏休み期間中は一日乗り放題券を発売しているので,それを使用。単に全線乗りとおすだけでも,通常運賃よりお得である。

その後は超満員のマリンライナーから,ガラガラの高徳線に乗り継ぎ帰宅した。

中国山地いったりきたり旅行 ダイジェスト

詳細は一日目二日目を参照のこと。ここではひとまず旅程を書いておきませう。
我ながらナイスな乗り継ぎである……と思っていたら,まったく同じ乗り継ぎをする小学生の集団(鉄研ぽい)に出会った。2日目,姫路での播但線の始発から夕方の岡山に至るまで,ず〜っと一緒。ここまで一緒だと逆に気まずい。どれくらい一緒にいたのかは,旅程をみて想像してください。

1日目(8/7)
徳島 615-808 高松 (高徳線)
高松 823(快速マリンライナー)915 岡山 (予讃・本四備讃・宇野線)
岡山 952-1118 新見 (山陽・伯備線)
新見 1227-1301 東城 (伯備・芸備線)
東城 1313-1356 備後落合 (芸備線)
備後落合 1437-1533 出雲横田 (木次線)
出雲横田 1556-1726 宍道 (木次線)
宍道1815-1836 松江 (山陰本線)
松江 1935(快速アクアライナー)2015 出雲市 (山陰本線)
出雲市 2105(臨時快速ムーンライト八重垣)450 姫路 (山陰・伯備・山陽本線)

2日目(8/8)
姫路 606-644 寺前 (播但線)
寺前 647-733 和田山 (播但線)
和田山 738-813 豊岡 (山陰本線)
豊岡 816-829 城崎 (山陰本線)
城崎 949-1029 餘部 (山陰本線)
餘部 1143(臨時快速あまるべロマン)1153 浜坂 (山陰本線)
浜坂 1204-1249 鳥取 (山陰本線)
鳥取 1403-1444 智頭 (因美線)
智頭 1448-1555 上郡 (智頭急行 智頭線)
上郡 1604-1659 岡山 (山陽本線)
岡山 1704(快速マリンライナー)1758 高松 (宇野・本四備讃・予讃線)
高松 1804-2036 徳島 (高徳線)

結果的に山陽側と山陰側を2往復した。岡山発着くらいだと,ちょうどいい感じの鉄道旅行コースだと思う。
1日目は木次線の奥出雲おろちループ,三段式スイッチバック,延命の水。食べてないけど,亀嵩の蕎麦も有名。
2日目は城崎温泉と餘部鉄橋。餘部鉄橋はあと数年で架け替えられる予定なので,見られるうちに見ておくべき。今さら言うまでもないが,素晴らし鉄橋だった。

2004年08月07日

中国山地いったりきたり旅 一日目

青春18きっぷを使った,中国山地をいったりきたりする鉄道旅行。行程の詳細はこっちのエントリをどうぞ。

旅の始まりは,徳島駅……のとなりの佐古駅から。18きっぷの常備券(赤券)もここで売っている。
いつものように乗り継いで,岡山駅まで向かう。

岡山では来年国体があるらしくて,国体マスコットキャラクタが至る所にいた。ちなみにマスコットは,「ももっち」らしい。前髪が微妙に桃太郎。しかし“○○っち”っていうネーミングはいかがなものかと。
赤信号の秒数が表示される信号も発見。大阪にあるのは有名だけど,大阪以外にもあるんですなぁ。

岡山からは伯備線で新見まで。新見では時間があったので途中下車してみる。

1枚目の写真は,高梁川。夏らしい雲も出ていて,清々しい日である。
新見駅前では,「全国初 電子投票のまち」という看板が誇らしげだ。看板ではあきたらず,記念碑まで建っているという力の入れよう。
調べてみると,2002年6月23日に,新見で全国初の電子投票が行われたようだ。

新見からは芸備線に乗りかえ,木次線の備後落合駅まで。さすがにこの辺まで来ると,乗客の大半は鉄分の多い人たちである。駅前は何にもないが,駅の中はかなり賑わっていた。

駅舎の中には,お決まりの駅ノート。そして,時刻表は結構すごいことになっている。備後落合発,木次線の宍道方面行きは,一日3本。このうちの14時27分に乗車する。

1両編成のワンマンカー。乗客は10数人ほどで,結構空いている。その割には車掌が2人も乗っており,オレンジカードの販売に精を出していた。
見所が近づいてくると,列車は徐行し,車掌が案内をしてくれる。定期の普通列車だが,さながら観光列車のようだ。この時期の木次線にはトロッコ列車も走っており,かなり観光にも力を入れているよう。

フィルムカメラから取り込んだため,画質が悪いのは勘弁フィルムカメラから取り込んだため,画質が悪いのは勘弁

見所は,奥出雲おろちループと呼ばれるループ線と,全国でも数少ない3段式のスイッチバック。そして出雲坂根駅では,わずか3分の停車の間に,かの有名な延命水を一口いただく。

途中,激しい雷雨があり数分の遅れが出たものの,宍道には定刻に到着した。
時間があったため,宍道湖まで出てみようかと思ったが,あまりの暑さに断念。駅でぐったりしていた。後で調べたら,駅から宍道湖は結構近かったようだ。
宍道湖は,その後の松江方面行きの車内で望む。夕焼けの宍道湖。

松江。今日は宍道湖の花火大会?かなんかがあるらしくて,かなり賑わっていた。人も多いし,時間を持て余すので,夕食を取ってから,来た道を引き返して出雲市へと向かった。

出雲市からは,臨時のムーンライト八重垣を迎える。これが本日の寝床となる。
出雲市からの乗客はまばらで,指定席を取っていたが,自由席でも十分座れたようだ。
事前に調べていた通り,座席は簡易リクライニングシートのうえ,前の席の足元もふさがっており足が伸ばせない。快適に眠るにはかなり厳しい環境である。
おまけに冷房はガンガン効いており,深夜にもなると寒すぎてじっとしていられなくなる。乗りなれてる感じの人は,しっかりと防寒具を用意していた。えーと,今は夏なんだけど……。

そんな感じなので,ほとんど眠れないまま,早朝4時50分の姫路駅にてムーンライトを下車した。

2004年08月01日

記念ICOCA購入旅行

本日は,JR西日本のICOCAと,東日本のSuicaが相互利用可能となった日。そのことを記念して“相互利用記念ICOCA”が発売されたので,それを買いに出かけてきた。
発売がJR東日本 and 西日本とかならまだいいんだけど,Suica or ICOCAが使える駅に限られているので,四国から行くのは結構面倒である。とりあえずワタシは近いほうのICOCA狙いで。

台風の影響で暴風が吹き荒れる中,朝の6時過ぎに出発し,ICOCAエリアに着いたのが10時頃。主要駅では早朝に売り切れが出ていたようなので,近畿圏からは買いに行きにくそうな,赤穂線の播州赤穂駅に狙いを定めて襲撃。
みどりの窓口で記念ICOCAを求めると,窓口の人はニコニコしながら記念ICOCAを出してくれた。
そしてこれが記念ICOCA,台紙付き。2つあるけど,別に「観賞用」「保存用」と分けているわけでもなく,単に1つは知り合いの分。この図柄はかわいくて気に入ってる(だからこそ買いに行った)。

ここで,購入した記念ICOCAはひとまず置いといて,せっかくなので持ってきておいたSuicaを使って入場してみる。40円しかチャージされてなかったのだが,ICOCAの改札は通れた。Suica改札だと,初乗り運賃以下では入場させてくれないはずなので,SuicaなのにICOCAみたいで,オレがあいつで,あいつがオレで。
Suicaを入場券としては使えないので,とりあえずそのまま山陽本線の相生駅まで移動。とてもSuicaが使えるとは思えないローカルな沿線風景だったが(失礼),ちゃんとSuicaは使えた。

そのあとは姫路駅まで移動し,ICOCAの販売機でSuicaの履歴を印字してみる。これで東と西の駅名が一緒に印字されて,わーい,という感じかと思ったのだが,東での利用履歴はあまりに古すぎて印字されなかった。26週以内の履歴しか印字されないらしい。がーん。
姫路駅では名物の駅そばを食べて,さっそくだがそのまま帰路についた。
#予定では土讃・徳島線経由で帰るつもりだったが,どっちも大雨で運休らしい。なんでこんなに雨降ってるんだ,徳島。

……とまあ,以上がICOCA旅行。
その他に特筆すべきは,青春18きっぷへの日付記入が手書きだったことか。無人駅から乗ったので,車内で車掌さんに言って日付印を押してもらおうとしたところ,おもむろにボールペンで直接日付を記入。そして日付の下に“(列車名)レチ”と記入し,さらにその上に車掌さんの名前のシャチハタを押した。
こんなのありなのか……。手書きなんて初めてだ。1回目にして,なかなか好調な出だしである。

2004年04月04日

日帰り乗りつぶし

今シーズンの18きっぷ5回目。はじめて一人で5回分使ってみた。
最後くらいは観光に使おうかなぁと思ってたんだけど、生憎の雨である。もう今日しか行ける日がないため、結局乗りつぶしの続きをやることになった。急遽決まったターゲットは、乗りつぶし最難関といわれる中国山地(の一部)。日帰りで中国山地まで行けるのは良いことだ。
まだ何個かコースが考えられるので、1回分余ったときの為に温存しておこう。

今回のコースは、岡山から津山線・姫新線の西半分・伯備線の南半分を周って岡山に帰るコース。それプラスついでに宇野線、プラス行き帰りの岡山・徳島往復。伯備線とハクビシンって似てる。

徳島 643-908 高松 921(快速マリンライナー)1015 岡山

高徳線が遅い。イライラするのは乗り飽きてるせいもあるんだろうけど、それにしても表定速度が30.8km/hという、まさに鈍行。帰りに乗ったのはもっと遅くて、29.4km/hだった。遅い。

岡山 1122(快速ことぶき)1228 津山

津山線で山の中へ入っていく。人が少なくてマッタリできるかなあと思ったけど、かなり混んでいた。
途中の亀甲駅では、亀の形をしたユニークな駅舎を見る。屋根が甲羅で、その横からニョキっと亀の首が生えている。ユニークとはいうけれど、よく見ると実はかなり怖いかもしれない。
写真は撮り損ねたので、写真のあるページにリンク。列車内からはよく見えなかったが、写真を見て目が時計になってると知ってしまうと、余計に怖さが増す。

津山 1248-1414 新見

姫新線の西半分。話好きのオバサンの隣に座ってしまったため、その人と話したことしか記憶にない……。今話題の韓国ドラマの話をワタシにされても、さっぱり分からんのだが。

そのとき前に座っていた青年は、新見に着いたらサイバーショットを出して、駅名標と一緒に自分撮りしていた。T-1グランプリの参加者か。参加者は全部で1400人くらいしかいないのに、結構バッタリと会うもんだなあ。
参加しようと思っていたもののすっかり忘れていたので、今さらだけど写真を撮ってエントリーしてみた。開催期間はあと1年。せめて1000キロはいきたい。

新見 1420-1551 岡山

別に伯備線に限った話じゃないけど、この時期は車窓から見える桜がキレイ。山の方に行った甲斐もあった。
途中、備中高梁という駅を通るとき、津山線で同じボックスシートにいた旅好きお婆さん連中が高梁の話をしていたことを思い出した。“たかはし”って言ってたから、てっきり“高橋”だと思っていたのだが、“高梁”だったのか。何があるのかは知らん。

岡山 1604(快速マリンライナー)1619 茶屋町 1622-1647 宇野 1652-1716 茶屋町 1719(快速マリンライナー)1758 高松

帰りがてら、宇野線に寄り道。この辺からは、乗り換え時間が絶妙である。忙しい。
宇野駅では、着いた5分後にそのまま乗ってきた列車で折り返したため、写真を撮っただけで宇野駅での下車もできず。
ホームからは宇野港のフェリーが見えた。また今度来るときには、高松からフェリーで来たいものだ。

高松 1804-2036 徳島

これがまた遅い……。最後にオチのように存在する高徳線。
この時間は4両編成だったけど、日曜日なのでガラガラだった。

乗りつぶし状況

そんなわけで、これで本当に春の乗りつぶしは終了。今回で、JR西日本が33.2%、全体が21.0%にアップした。
しかしこの1ヶ月で、去年の1年分くらい乗ってる気がする。慣れてくるとだんだんヘビーになってくるなぁ……。

2004年03月26日

東京単純往復 2日目

東京単純往復2日目。

(大垣)-東京

なんだかんだ、初のムーンライトながらでは、ほとんど睡眠できず。話には聞いていたが、なんと不正乗車客(全席指定区間中に指定券なしで乗ってくる客)の多いことか。デッキと座席の間に扉が無い車両だったため、デッキが丸見えでかなり鬱陶しい。
しかもこの晩の便では、乗車券はおろか指定券の検札さえなかった。いちおう車掌が歩いていたが、不正乗車でデッキにいる人に対しては、見て見ぬふり。とりあえず、車掌はサボりすぎかと……。

そんなこんなで、東京には定刻の4:42に到着。この時間だと人のいない東京駅が堪能できる。ながらでは検札がこなかったので、東京駅でこの日の日付スタンプを押してもらった。
写真は誰も居ない4時台の東京駅。変な感じ。

東京(中央本線)新宿(山手線外回り)御徒町(徒歩)秋葉原(京浜東北線)東京

少し休んで、5時くらいから大回りで御徒町に向かう。中央線では人がまばらだったが、新宿で乗り換えると、5時台だというのに山手線は満員だった。覇気の無い眠そうなリーマンを見るにつれ、なんとなく虚しくなる。あぁ東京砂漠。

御徒町に向かったのは、燕湯という朝6時からやってる銭湯があるため。初めて行ったけど、普通の風呂の横に、べらぼうに熱い風呂があったりして、いかにもな下町風情が良い。
風呂から上がると、そのまま朝の通勤ラッシュに飛び込み、早速東京を脱出する。これぞ単純往復!
ちなみに徒歩で秋葉原まで行っているのは、風呂後の散歩のため。早朝の風が気持ちいい……と思ったけど大雨だった。あと本当にヤマギワソフトは焼けていた。

東京(横須賀線)横浜(根岸線)大船

できるだけ未乗車区間を乗ろうと思い、新川崎経由の横須賀線(通称 品鶴線、正式には東海道本線)と、桜木町経由の根岸線に乗る。東京-品川間の地下線(横須賀線と呼ばれるところ)も初乗り、というかこんなのがあったとは知らなかった。
東京近郊の路線がどうなっているのか、まだよく分からない。運転系統が多くて、路線名も系統名だか愛称だか正式名称なのかよく分からん名前だし(さっきの横須賀線とか)、その上に人多過ぎ。あんまり乗りたくない。

大船-小田原-熱海-静岡-浜松-豊橋-名古屋-岐阜-大垣-米原-大阪

大船からは、ひたすら東海道本線を下る。熱海駅とかは、客層からしていかにも観光地、という感じ。この辺からの車窓は、車体のカラーよろしく、みかん畑・茶畑があってなかなかの景色。これで客がほどよく少なければいいんだけどなあ……。

県庁所在地では下車しつつ、最終的には19時頃、大阪に着いた。さすがに大阪から、さらに5時間以上かけて徳島まで帰る気力はないので、高速バスでワープして帰宅。
単純往復は、本当に単純に往復しただけで終了と相なった。

岐阜駅の入場券

せっかく入場券を買うために下車したのに、時間切れで保留した駅。
問題なのは、自動券売機での入場券の販売がないということ。券売機によっては買えない券売機もあるけど、岐阜駅のは全部が買えない券売機。
あとで調べたところ、代表駅でこの待遇なのは岐阜だけらしい。許すまじ岐阜駅。

マルス券はサイズが違うのでイヤだったんだけど、仕方がないので乗車予定の電車を一本遅らせ、みどりの窓口に並ぶ。しかし1階窓口氏いわく、「入場券は2階窓口のみの販売になります」 と。
言われるままに2階に行ってみると、2階窓口は大行列。もう一本電車を遅らせないと無理そうだったため、諦めて岐阜駅を去った。
なぜこんなに入場券の待遇が悪いのか……って、ほとんど買う人がいないからか。どうせまた来るだろうから、今回は保留ということで。

現在の乗りつぶし状況

春の乗りつぶしは今回ので終わり。
完全に自己満足だけど、達成状況を別ページにまとめてみた。
表から何となく分かることだが、東北・北海道・九州がまだ未踏。夏に時間があれば、次は東北かなあ。

2004年03月25日

東京単純往復 1日目

昨年達成されなかった東京単純往復を! というわけで東京に向かって旅に出た。去年はANAの一日乗り放題で失敗したが、今回の移動手段は青春18きっぷ。メインは、初のムーンライト乗車と、東海道本線。

そんなわけで、1日目(特に明記してない区間は、最速ルートを通った)。

徳島-高松-岡山(赤穂線経由)相生-姫路-三ノ宮-神戸-尼崎(JR東西線経由)京橋-大阪-京都-大津-米原-大垣-(東京)

さて、この日は23:19発の"ムーンライトながら"に間に合うよう、大垣駅まで行くのが目的だった。しかしただ行くだけなら時間が余るので、途中、三ノ宮と大阪で少しだけ時間を潰す。それだけの日。だが、それがいい。
大垣には、ながら乗車の約1時間前に到着。この日のながらは約15分遅れで発車した。

都道府県・代表駅の入場券

三ノ宮から神戸に引き返したりしているのは、最近集めている「都道府県・代表駅(時刻表の索引地図で◎の駅)の入場券」を買うため。特に意味は無いんだけど、最終的には全都道府県に行ったぞ! という証明になるかもしれない。
沖縄にJRの駅は無いが、鹿児島に代表駅が2つあるため(鹿児島駅、鹿児島中央駅)、入場券は全部で47枚になるはず。
今月から集め出したんだけど、いま集まっているのは14枚。復路での話だが、このためだけに岐阜駅で下車したのに、いろいろあって買い逃したのが悔まれる。全部集まるのはいつのことだろう。

2004年03月20日

四国一周 3日目

最終日。この日は帰るだけなんだけど、かなり大回り。

●松山 806(特急 いしづち1号)926 宇和島
松山駅で待っていると、変なのが入線してきた。京都発の臨時夜行快速、ムーンライト松山。
停車するや否や、カメラを持ってる人が10人くらいドッと出てきて、写真を撮り始める。その辺の人が「これって珍しいんですか?」と聞いていたが、カメラマン氏は「いや、別に」と答える。この受け答えは妙におもしろい。
ムーンライトが奥に引っ込むと、特急いしづちが入ってきた。それに乗って、宇和島まで。

●宇和島 929-1129 窪川
ここからは予土線。普通列車しか走ってないのはもちろん、それも全部ロングシートらしい。乗ったのも、ご多分に洩れずロングシート。
せっかくの四万十川だが、天気の悪さも手伝って、あまり見ることはできず。2時間ほど我慢して、窪川に着。

●窪川 1257(特急 南風3号)1356 宿毛
窪川駅で結構待って、特急で宿毛まで。ここからは旧国鉄中村線、現在は土佐くろしお鉄道。
今年に入って大規模な土砂崩れがあり、相当の被害を受けたらしい。現在は復旧しているが、土砂崩れが起こった区間では、時速15キロの速度制限がかかっていた。
1時間ほどで宿毛着。

駅舎は立派だが、駅前は殺風景だった。なんか凄いところまで来てしまった、という感じを受ける。
観光目的っぽい二人組みが居たが、あまりのバス便の少なさに愕然としていた。あの人たちはその後どうしたんだろう。

●宿毛1448(特急 南風24号)1848 丸亀
四国一周もいよいよ大詰め、ここにきて4時間の長時間乗車。土讃線を一気に走り抜け、香川県の丸亀まで行く。グリーンだから大丈夫だろうと思ったけど、さすがに身体的に少し辛かった。腰が痛い。
途中、高知駅にてJR四国を完乗。ついでに四国内の三セクも完乗。

写真は、2日目に乗ったのとは別バージョン(色が違う)のアンパンマン列車。写真を見て気付いたのだが、フロントの隅の方には「PINOCCHIO」「TOHO」「SEGA TOYS」「BANDAI」のロゴが入っている。
著作権関係かな。実はこの列車はBANDAI製の模型だった! とか。

●丸亀 1854-1901 坂出 1913(快速 マリンライナー53号)1928 高松
日も暮れて、あとはもう帰るだけ。ここで再び、新型マリンライナーのグリーン車に15分だけ乗車してみた。でもすぐに高松。

●高松 1953(特急 うずしお25号)2055 徳島
最終ランナーは高徳線の特急うずしお。
最後くらい列車内で駅弁でも食べようと思っていたのに、無情にも駅弁は売り切れだった……。

そんなこんなで、四国一周は終了したのであった。