2006年09月12日
詰んだスケジュールだった1〜3日目とは違って,4日目は比較的楽なスケジュールを組んでいる。昨晩までの疲れもたまっていたので,今日の朝はゆっくりとした感じで出発することになった。
(本日は帯広から釧路経由で根室まで行き,折り返し釧路まで)
帯広駅の朝。
前日までろくに飯も食っていなかったので,東横インの無料朝食をいやしく食いまくって,腹も体調も万全。少し早めに駅に出てきた。
駅は社会見学の幼稚園児が大勢きていて,にぎやかだった。
帯広駅は自動改札もあって,なかなか近代的な感じのする駅だ。まだ札幌から特急2.5時間程度で来れる距離なので,ビジネスマンが多そうな雰囲気だった。
●帯広 1008→1256 釧路
しばらく駅をウロウロしたのち,高架のホームに出る。
ホームは がらんとしていた。便利の悪い鈍行はほとんど学生の通学列車という感じなのか,こんな変な時間に乗る人は少なく,2両つないでいる気動車はガラガラだった。
寝坊して朝の列車に乗り遅れたと思しき学生が何人かいたが,一本乗り逃すと次が10時台というのは,学生にとって都合が良いのか悪いのか……。
近代的な帯広駅を出発すると,またすぐに「北海道」らしい景色になった。
幕別というところで何人かが下車し,ワイン城で有名な池田を過ぎたあと,1時間ほどで浦幌という駅に着く。ここで残りの客も降りて,車内には誰もいなくなった。
がら〜〜〜〜ん。
正確には1両目に1組2人の若者が居たが,1両目にその2人,2両目がワタシ1人で,実質貸切と言っても過言ではなかろう。しかもこの天下は,終点の釧路まで続いた。つまり,
浦幌から釧路までの1時間42分間,誰も乗ってこなかった。
つくづく北海道はすごいと思う。
車窓は独り占め。非冷房なので,窓を開けて涼しい風を浴びる。気持ちいい!
誰もいないのをいいことに,人がいると恥ずかしくて撮れないような写真を撮ったりしてた。
もう少し三脚に高さが欲しかったなぁ,なんて。
こんなバカなことをやっていると,3時間の長旅もあっという間だった。終点・釧路に到着。
●釧路 1311→1528 根室
釧路に着くと,すぐに根室行きの列車に乗り換える。
根室行きの単行列車。
帯広方面から接続する特急が遅れていたので,10分程度待ってからの出発となった。ここから先は特急の無い区間になるため,特急からの乗り換え客が何人かやって来た。
釧路〜根室間(通称,花咲線)の列車は,シートのカバーがオリジナルのもの。丹頂鶴に納沙布灯台(おそらく)などが描かれている。
車窓には,相変わらず街は見えない。
厚岸を過ぎたあたりで,厚岸湖が。
そして,雄大な霧多布湿原が望めた。
その後も何もないところを進む。本当に何もないので,何もないとしか言いようがない。
途中,やたらと警笛を鳴らしながら軽くブレーキがかかった。何事かと思っていると,他の乗客の人が「鹿だっ!」って分かりやすく叫んでくれた。線路内に鹿が進入したのであった。さすが北海道というか何というか。
やがて,目的の場所が近づいてきた。
東根室駅。ついに日本最東端の駅に到達! ……とその感動もつかのま,すぐに列車は動き出す。
JR最東端は根室ではなくて,その手前の東根室である。ここで降りたいところだが,降りると後が困るので,列車内で最東端を迎えることとなった。
東根室を出ると,すぐに根室に到着した。
根室は,思ってたよりも寂しいところだった。こんなことを言うと根室に悪いが,逆にこの寂しさから「最果て」を感じ,はるばる来たな〜という気持ちになったので,印象としては非常によかった。
はぁ,それにしても はるばる来たなぁ……。
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