2005年08月11日
高崎から両毛線,東北本線を経由して郡山,そこから磐越西線に乗って奥会津を行く4日目の旅。
高崎駅から両毛線に乗り,すぐに前橋で下車する。
群馬県の県庁所在地は前橋だが,中心地は明らかに高崎だなあ,というのが駅を見て分かった。高崎の都会的な人の流れとは違い,前橋は完全に地方の風景である。
これでいいのか,県庁所在地。
小山にて,両毛線を完乗。その後,東北本線に乗り換えて,宇都宮,黒磯,郡山とまわる。
道中,隣に座っていたおばあさんから,「栃木県は雷の町」という話を聞く。当たり前のように雷の話を始めたので最初わけが分からなかったのだが,どうも栃木の雷の多さは有名らしい。
その後,皇室の話に。ちょうど昨日から,皇室ファミリーが那須塩原に静養に訪れているらしい。すごくタイムリー。そうか,いつも静養に来ていたのはこういう所だったんだな。
愛子様と雷の話をした後,おばあさんはその那須塩原駅で降りていった。
郡山にて,磐越西線に乗り換える。まわりの人の様子を見ていると,明らかに言葉使いが変わった。いよいよ東北に入ったんだなあ,と実感する。
新潟あたりで集中豪雨があり磐越西線が途中で止まっている,という情報を得たので心配していたのだが,郡山駅の駅員は何も知らないらしい。とりあえず会津若松までは動いてるよ,って言われたので,まあ何とかなるだろうと会津若松行きの列車に乗り込んだ。
2両編成の列車は超満員で,デッキまで人が溢れている。デッキのある普通列車も珍しいが,とりあえず乗り込んだそのデッキは,冷房が効かずに蒸し風呂状態。ヒー。
しかし途中の駅でどんどん人が降りていく。すぐに席は空いた。
会津若松駅に着くと,知り合いから電話が入った。会津若松といえば,ライブカメラである。ここに来ることを知らせていたので,列車が入線したのを見て連絡してくれたらしい。とりあえず電話で確認をしながら,カメラを探す。
ホームのどん詰まりに,確かにカメラがあった。ネット配信のタイムラグはだいたい30秒くらいか。
とりあえずカメラの前でうろうろしながら,その様子を捕捉してもらった。カメラのことを知らない人から見たら,さぞ怪しい光景であっただろう……。
大雨の影響で一部止まっていたらしい磐越西線だが,この時点で全線平常運行に戻っていた。とりあえず一安心。
会津若松から伸びるもう一方の只見線は,土砂崩れで線路が分断されたらしい。こっちはいつも大変だ。
そんな会津若松で見かけたのが,これらの列車。
一つ目は郡山から乗ってきた列車だけど,その車体に書かれているのは,会津の「赤べこ」をマスコット化したもの。なかなか かわいらしい。
それと対極にあるのが,会津鉄道の謎の野口英世列車。ヘッドマークの野口英世はまだいいとして,車体全体に書かれた文字から,なんとなく恐ろしさを感じる。耳無芳一みたいな。
ホームのベンチにて,「マジックハンド」と書かれたものに脱力しながら,列車を待つ。
どうやら臨時の「SLばんえつ物語」が運休になったらしく,それに乗り損なった家族連れが大勢いるようだ。すぐに新津行きの気動車は満席になった。
列車は,奥会津を行く。いろんな田舎を見てきたが,ここらは「人里離れた」という表現が本当にしっくり来るような,まさに田舎。赤い屋根の,独特な建物が建ち並ぶ。
そんな会津地方を行くこと約2時間半,日も暮れかかった新潟県の新津に到着した。
新津で新潟行きに乗り換える。羽越本線も大雨で遅れているらしく,多少の延発があったが,ほぼ時間通りに新潟着。すっかり日も暮れた。
昨日の長岡から,ものすごく遠回りをして新潟にたどり着いた。
この日の宿は,新潟発新宿行きの「ムーンライトえちご」。まだだいぶ時間があったので,近くの銭湯で汗を流し,新潟駅の待合室で時間まで待つ。
やがて「えちご」が入線する。この日の指定席は満席。そんなえちごに いそいそと乗り込み,ほどなく就寝した。
高崎 847〜904 前橋
前橋 942〜1106 小山
小山 1116〜1146 宇都宮
宇都宮 1211〜1301 黒磯
黒磯 1304〜1405 郡山
郡山 1410〜1523 会津若松
会津若松 1622〜1856 新津
新津 1904〜1921 新潟(4分延発)
新潟 2335〜510 新宿(快速ムーンライトえちご)
http://www.nekopla.com/nnk/mt3/mt-tb.cgi/231