2004年08月23日
この旅行で使った切符は,「青春18きっぷ」と「周遊きっぷ」である。
メインは周遊きっぷだが,1日目はムーンライト高知に乗る都合上,青春18きっぷを使っている。そんなわけなので,1日目はその2種類の切符を組み合わせて,周遊ゾーンに行きつつ,18きっぷで寄り道をするという行程である。
ちなみに周遊きっぷは,
・ゾーン券「加賀・能登ゾーン」
・ゆき「大阪市内→加賀温泉(経由:東海道・北陸)」
・かえり「津幡→大阪市内(経由:北陸・高山・東海道)」
という経路にした。
青春18きっぷと比べると恐ろしく知名度が低いであろう周遊きっぷの説明は省略するが,要はフリー切符に往復の乗車券がセットになっているものである。
●阿波池田 044→(臨時快速ムーンライト高知)→624 京都 (青春18きっぷ)
疲れていたので,初めて夜行快速で普通に眠れた。
ムーンライト高知は,定刻どおりに京都駅の0番ホームに入線。普段なら途中で松山から来たムーンライト松山を連結するのだが,件の予讃線 線路崩壊によりML松山は運休になっており,ML高知3両+機関車だけの到着となった。
18きっぷで一度改札を出て,乗車券(周遊きっぷの ゆき券)で自動改札から入る。
乗車券と18きっぷの組み合わせなら,いくらでも不正に乗車券を使えそうな気がするので(得をするとは思えんが),きちんと役割分担をさせておく。
ここからは基本的に乗車券を使い,脇道にそれるときには18きっぷを使う。
●京都 738→(特急サンダーバード1号)→福井 (乗車券+特急券)
映画もやっていてホットな「サンダーバード」に乗る。しかも1号なので,ロケットだ。
最近まで「雷鳥」を単純に英訳して「サンダーバード」なんだと思っていたのだが,サンダーバードは伝説の鳥のことで,実在する富山の県鳥・雷鳥とは全く関係ないと知ってビックリした。
じゃあ「サンダーバード」っていう愛称は,単なるオヤジギャグみたいなものなのか。「雷鳥だからサンダーバード」は,「石橋だからブリヂストン」と同じ考えなのか……?
●福井 912→(代行バス)→1022 越前大野 1027→1055 九頭竜湖 (青春18きっぷ)
福井で生まれて初めての途中下車印を押してもらい,台風の被害で橋梁が崩壊した越美北線に乗る。
代行バスは,京福の観光バスだった。観光バスとはいえJRの代行バスなので,車掌が乗務しており運賃を回収している。変な感じである。バスは基本的に駅に止まり,その都度 車掌さんは,人がいないかどうか駅舎を覗きに行く。結構大変だ。
バスは途中,件の橋梁崩壊現場脇を通過する。報道されている通りの酷い惨状である。その現場以外でも,あちこちで線路が崩れていた。
9月11日には,一部の区間が復旧するそうである。そのための復旧作業も一部で進められているのが確認された。
道は空いており,ほぼ定刻に越前大野駅に到着する。
ここで残存区間に取り残されたキハ120に乗り換える。代行バスから乗り換えたのはワタシだけだった。
よく見るので名前を覚えてしまったキハ120。路線によって塗装が違っており,ここ越美北線では山をデザインした(?),なかなかモダンな塗装である。正面からだと見づらいが,側面は四角形で模様のようなものが描かれている。
少ない客を乗せて九頭竜湖行きワンマン列車は出発。途中6km超の長いトンネルを抜けると,終点の九頭竜湖駅に到着した。
●九頭竜湖 1100→1127 越前大野 1132→(代行バス)→1237 福井 (青春18きっぷ)
九頭竜湖では,わずか5分で折り返しになる。せっかくだからもう少し滞在したかったが,これを逃すと次は4時間後という凄いダイヤのため,慌しく写真を撮ったあと折り返す。
九頭竜湖の印象は,水道水が滅茶苦茶 冷たかったこと。これは本当に飛び上がるくらい冷たかった。これが真夏の水道水なのか。
帰りの代行バスはかなり乗客がいて,すぐに満席になった。
高校生が結構乗っていたので話し声が聞こえるのだが,その訛りに驚く。モーニング娘。の某さん(名前わからん)の喋りを聞けば分かるが,イントネーションが標準語とは随分違う。これが福井弁らしい。
今風の女子高生でも普通にそんな喋り方なので,結構新鮮だった。方言は良いですな。
●福井 1323→1403 加賀温泉 (乗車券)
加賀温泉が,周遊きっぷ加賀・能登ゾーンの出入口駅のため,ゆき券は加賀温泉までである。これ以降はフリー区間に入るため,特急にも乗れる。せっかくなので,一度降りて特急に乗り換えることにした。
加賀温泉駅では,これまた生まれて初めての無効印を押してもらう。通常使用済みの切符は回収されるが,「記念に切符をくれ」というと「無効」の判を押して切符を返してくれる。これもなかなか良いものだ。押されているスタンプが多いと,切符にも貫禄が出てくる気がする。
●加賀温泉 1421→(特急しらさぎ7号)→1446 金沢 (周遊きっぷ)
ここからは,加賀・能登ゾーン。今日はゾーン内がメインではないのでそのまま通り過ぎるが,ひとまず特急には乗っておく。
さっきはサンダーバードで,今度はしらさぎ。てっきりサンダーバードと同じ車両だと思っていたのだが,JRのページを見てみると,しらさぎの方にはさりげなくパソコン用の電源が付いていたらしい。チェックし忘れ無念。
●金沢 1456→1534 高岡 (青春18きっぷ)
実際には「しらさぎ」が5分遅れていたため,ほとんど金沢での滞在時間はなく,そのまま高岡へと向かう。
ここからはゾーン外へ出るので,また18きっぷにチェンジ。何の切符使ってるのか,だんだん分からなくなってきた。
この日は高岡に宿泊予定である。しかしその前に,高岡から伸びる二つの盲腸線,城端線と氷見線に乗ることにする。
むしろ,この二つの線に乗るから高岡に宿泊することにした,と言った方が正しいかも。
謎の高岡駅北口。
●高岡 1536→1624 城端 1632→1718 高岡 (青春18きっぷ)
まずは城端線。北陸線がズルズルと遅れを引きずっていたため,乗換えがかなりシビアになっており,階段を駆け上がった。あー疲れた……。
しかも乗り込んでみると,2両編成の車両は,学生で埋め尽くされていた。
あとで気づいたんだけど,この辺の学生って夏休みが短いんですな。冬は雪深いため,代わりに冬休みが長い。みんな「夏休みももう終わり」とかいう全国ニュースをみて,なんだよー,なんて思ってるに違いない。
しかしここにきて,連日の乗換えが祟ったのか,かなり苦しくなってきた。分かりにくく言い換えると,浜松-熱海間であり,大垣-米原間であり,岡山-姫路間みたいな気持ちになってきた。
しかたがないので,少し寝て英気を養う。城端線は景色も平凡で中途半端に距離も長く,申し訳ないがあまりおもしろい路線ではない。
城端駅にて。城端(じょうはな)と,常花をかけているらしい。「フラワーラインは うきうきライン!」
●高岡 1727→1753 氷見 1800→1830 高岡 (青春18きっぷ)
気を取りなおして,本日最後の路線,氷見線に乗る。最後もやはり学生に囲まれていた。
さっきの城端線と氷見線には,この春から「ハットリくん列車」が運行されている。氷見は安孫子氏の故郷らしい。乗ることは出来なかったが,適当に見送る。ニンニン。
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よが大学一回生の時の某大学の某サークルの部長が福井県人でした。
今から思えば、水原暦みたいな人でした。
水原暦みたいな人ということは……音痴?(違)
同じ福井でも,小浜とかでは訛りはないようで,ごく局地的な方言みたいですねえ.