2006年09月13日

2006年 北海道・岬めぐり旅 〜5日目 その2

その1からどうぞ。

前回までのあらすじ: いよいよ釧路湿原まで来て,これから知床に向かうよ。


(本日は釧路から知床斜里経由で知床半島をまわり,再び知床斜里に戻ってから北見まで)


●釧路湿原 925→1119 知床斜里

釧路湿原駅から,網走行きの快速「しれとこ」に乗る。この列車が,早朝に乗ってきた始発の次の列車である。無事に乗れたので,これで2展望台をまわる作戦は成功となった。
始発も混んでいたが,この列車はさらに混んでいた。やはりほとんど観光客であろう。大学生集団がにぎやか。

途中,タンチョウヅルが来ることで有名な茅沼駅を通る。

「遠くから暖かく見守って下さい」

広大な畑と防風林が立ち並ぶ景色が続く。

1時間50分の乗車の後,知床半島への玄関口となる「知床斜里駅」に到着した。

●知床斜里駅 1140→1255 知床五湖(斜里バス)

岬めぐり旅なのでぜひ「知床岬」まで行きたいところであるが,現在一般人の岬までの立ち入りは出来ないそうな。無念。
しかしせっかくなので,これから世界遺産の知床半島へとバスで入っていくことにした。

駅を出て,駅前の「斜里バス」ターミナルへ。すごく歓迎されている。

ここで「知床五湖」までの乗車券を購入する。片道が1890円なので,往復で3780円も! 往復割引も無し。バス高いよバス。

知床半島はいろいろ見所があるが,バスの時間と今後のスケジュールの制約により,知床五湖までで満足することにした。ちゃんと見て回ろうと思うと,やはりレンタカーでないと難しそう。てかこのバスの値段だと,普通はレンタカーを借りるだろう。

観光バスタイプの路線バスで出発する。駅から少し行くと,もうまわりには何も無くなった。

まさに「自然」。

北海道に入り,いろいろと路線バスも使ってきたけれど,

ついに出ました! 「○○宅前」バス停。3つくらいこれが続いた。

快晴だったこともあり,車窓から見るオホーツク海がやけにキレイだった。

途中のウトロ営業所より,路線バスからシャトルバスに変身する。同時に添乗員の人も乗ってきた。
マイカー規制を行っているようで,ここから先はシャトルバスが頻発しているらしい。
あれれ? それならもっと上手い知床半島観光ルートが立てられたかもしれない,と思ったけどすでに後の祭り。シャトルバス情報もホームページに載せておいて欲しかったなぁ。

シャトルバスとなって,なお知床半島を進んでいく。

そして,駅から1時間少々かけてようやく知床五湖に到着した。

●「知床五湖」

その名の通り,湖が五つある「知床五湖」。

9月の平日だというのに,観光バスが群がっていた。
なんて人の多さだ……。これまでまわった観光地とは比べものにならないほど観光客が居て,少しクラクラする。

湖は「一湖」から「五湖」まで五つあるのだが,距離があるので,ほとんどの人は二湖まで行って引き返してくるそうだ。五湖まで全部まわったら3kmの道のりとなる。
帰りのバスまでのリミットは1時間少々。多少遠いけれど,せっかく来たからには最後までまわりたいので,五湖まで小走りで行こうと思っていた。3kmで1時間なら,急げば余裕で間に合うだろう。

……が,蓋を開けてみると,道は狭いし,人は多いしで先に進めねぇ。
仕方ないので,行けるところまで行って引き返すことにした。路線変更で,ゆっくり見て回ろう。

まず一湖。

ついで二湖。

二湖からは知床連山が一望できて,なかなか良い景色だった。
ここでほとんどの人が帰っていたが,まだ時間が大丈夫そうなので三湖の方へ。

三湖。
だんだん目が肥えてきて,まぁこんなもんか,と思うようになってきた。そろそろ帰り時だと思い,引き返す。
帰りも混んでたので,これくらいにしておいて正解だったようだ。なんだかんだ40分くらいで入り口に戻ってきた。

ちなみにさっき歩いてきた遊歩道は,リアルに熊が出るらしい。

熊よけ鈴を鳴らして歩いていた人がいたけど,あれは効くのかなぁ。

売店でコケモモ・ソフトクリームを購入。この日は気温が高かったこともあり,湖探索後のソフトクリームがうまい。
コケモモの味が分からんのだが,横で食べてた人は「コケモモの味しないよね」なんて言ってたので,たぶんコケモモの味はしないのだろう。結局コケモモの味が分からずじまい。

まだ時間があったので,展望台に出てみる。

相変わらず山がキレイだのぅ。

とまぁ,こんなところで知床の散策は終了となった。

●知床五湖 1400→1510 知床斜里駅(斜里バス)

駅に向かって引き返す。
時間がないのが残念だが,この辺にはまだ,五湖よりさらに30分ほど先にある「カムイワッカ湯の滝」という見所が残っている。いずれ来たいところ。

帰りのバスは,路線バスにもかかわらずテープによるガイド付きで,さらには「さよなら知床」という歌まで流れた。
「さよなら知床」があるのなら,行きのバスでは「知床旅情」あたりを流してほしいところ。とういかテープによるガイドなんて,行きのバスでやった方が効果的なんじゃないか?

やはり1時間程度バスに揺られ,駅まで戻ってきた。

●知床斜里 1520→1549 北浜

再び鉄道に乗り換え,先を目指す。

網走行きの単行列車は,なんかのツアー客がいて満員になっていた。ローカル線体験という趣向だろうか。ワタシの横では,外人のカップルがいちゃいちゃしていた。

朝から思っていたが,釧網本線はどこも観光客ばかりで,あんまりローカル線を感じるような雰囲気ではない。ローカル線の旅情を楽しもうとみんなが詰めかけたところ,逆にそれが損なわれているような……。ってワタシが言えた立場じゃないけど。

ツアー客はみな「原生花園駅」で降りていった。ワタシはというと,原生花園駅は一度行ったことがあるので,その一駅先の「北浜駅」で下車してみる。

この北浜駅は,オホーツク海に一番近い駅として有名である。
駅にある喫茶店も有名で,着いたときにもお客さんが2組ほどいたようだ。列車が到着したので,出てきて列車と一緒に写真を撮っていた。

北浜駅の駅舎。

駅舎の中は,この駅を訪れた人が貼り付けていった紙で埋め尽くされている。
この光景……。2日前に訪れた「幸福駅」が思い起こされる。なんか貼ろうかなと思ったけど,手頃な紙がないのでやめておいた。幸福駅みたいに,あんまり貼りすぎるのも気持ち悪いと思うし。

踏切を渡って海岸の方へ行ってみる。

夕暮れの海岸には釣り人が何人かいる程度で,静かだった。

ほどよく空いてきた頃を見計らって,駅にある喫茶店に行ってみる。コーヒーを飲みながら次の列車を待っていた。

●北浜 1657→1714 網走

知床半島での喧噪を忘れ,ひとしきりリラックスしたのち,網走に向けて再び出発する。

車窓からオホーツク海を眺めながら,20分ほどで網走に到着。次の列車まで時間があったので,少し外に出てみる。

「網走駅」という重厚な看板と,レンガ壁が目立つ網走駅。
また冬に来て流氷を見てみたいなぁ。

●網走 1739→1849 北見

本日最後の乗車は,網走から北見まで。
日も暮れたのでボケーっとしていると,途中から学校帰りの学生たちに囲まれた。ガラガラだった車内が一気に騒がしくなってビックリする。
場違いな雰囲気を感じつつ,いそいそと北見で下車。多くの学生はまだ先の方まで行くようだった。


いよいよ明日は稚内に向けての旅となる。最北端は近い!

6日目の旅行記へ

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