2006年09月15日
その1からどうぞ。
前回までのあらすじ: いよいよ日本最北端に到達したよ。
(本日は稚内から宗谷岬,野寒布岬を巡り,帰宅)
●宗谷岬 933→1025 稚内駅(宗谷バス)
到達の喜びを残したまま,再びバスに乗って駅まで引き返す。
この帰り便は,行きと違って街の中心部に行く人たちで混雑していた。乗降が多いので,バスは少し遅れてターミナルに到着。
●市役所前 1034?→1046? ノシャップ(宗谷バス)
いちおう旅の目的は果たしたものの,まだ帰りの飛行機まで時間があるため,稚内にあるもう一つの岬である「野寒布(ノシャップ)岬」まで行くことにした。
このノシャップ行きバスはターミナルには発着しないので,バス停を探して彷徨ってみる。やがて市役所前というバス停を見つけたとき,都合よくバスが来たのでそのまま飛び乗った。
●「野寒布岬」
乗車時間は約10分,終点の「ノシャップ」というバス停で降りる。
これまではバス停のすぐ目の前が岬という感じだったが,このノシャップはそうでもなさそうだ。岬までは少し距離があるようなので,海の見える方に向かってトボトボと歩いていく。5分ほどで岬に到着した。
岬ではイルカがお出迎え。
まわりに人が居なかったので,三脚を立てて恒例の岬記念写真をパシャリ。風が強かったのでシャツが はだけてしまっているが……。一応,これがこの旅の第五岬となった。
野寒布岬の灯台(稚内灯台)は,今まで見た中でも最大のもの。近くではフレームに収まらないほどデカイ。
しかしそれもそのはず,北海道で一番高い灯台らしい。緯度の高さではわずかに宗谷灯台に負けているが,この細長さと存在感は なかなかのもの。
ノシャップは岬自体は地味な感じだったけど,周辺には高い灯台やら,でかい土産物屋やら,なぜか水族館まであって,そこそこ賑わっていた。
またバス停から岬までの道には海鮮丼の店が並んでおり,それが食欲を誘う。
で,まだ11時だけど海鮮丼(イクラ+蟹)を食ったりなんかして。
その辺の店を見てまわったけど,海鮮丼の相場は2000円から3000円くらいとバカみたいに高く(特にウニ),学生には贅沢すぎて手が出ない。そんなところにミニ丼(980円)のメニューが目に飛び込んできたので,騙されてたと思ってその店に入ってみた次第。
さすがにウニは無理だったが,ミニにしては量も多くて,これで980円なら大満足。北海道の最後に良いモノが食えたと思う。
●ノシャップ 1129→1139 稚内駅前(宗谷バス)
再びバスで稚内駅まで戻ってきた。
何やら朝から行ったり来たりしてるような気がするけど,それでもまだ時間があるので,今度は「北防波堤ドーム」を見に出かける。
北防波堤ドームは北海道遺産にもなっている巨大な防波堤で,駅から歩いて5分くらいのところにある。
結構でかい。かつては線路がここまで延びていて,樺太までの鉄道連絡船が就航していたらしい。
古代ローマっぽくて格好いい。
近くの堤防に上ると,海の向こうに,さっき行ってきた宗谷岬がうっすらと見えた。
それにしても今日は良い天気だ。旅の終わりを飾るにふさわしい,スカッとした青空が気持ちいい。
……さて,そろそろ空港行きのバスの時間が迫ってきた。
最後は,地面に描かれていた日本地図と記念撮影。さらば稚内,さらば北海道……。
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余談。今日は朝からウロウロしていたが,実はこれ,定期観光バスの稚内Aコース(所要時間3時間40分)と全く一緒である(順番は違うけど)。
何してんだよって感じだけど,定期観光バスだと空港に早く着きすぎるのと,最後まで路線バスにこだわったのでこんな感じになった。もちろん定期観光バスに乗った方が効率がいいし,実は運賃も少し安いです,念のため。
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●稚内駅 1220→1250 稚内空港(宗谷バス)
またまた駅前のターミナルに戻ってきて,今度は空港行きのバスに乗る。主に地元の人が乗っている路線バスとは違って,空港行きのバスでは早くも関西弁が聞こえてきた。あぁ,もう旅は終わりなんだと実感する。
さっき宗谷岬に行くときに通った道をまた戻り,30分程で稚内空港へ。
稚内空港は,地元の空港を彷彿とさせる こぢんまりさで居心地が良かった。
関空行きの飛行機は,予定より20分ほど遅れているらしい。
土産がゆっくり買えるので,こっちとしては好都合。空港がせまい割には土産物屋が充実しているのは,さすが北海道といった感じであった。
●稚内空港 1330→1600 関西国際空港(全日空)(実際は20分遅れ)
機体は3+3シートの小さめのやつだった。生まれて初めて,飛行機の座席番号1A(つまり一番前)に陣取る。
帰りはあっという間。6日もかけてはるばる来たのに,飛行機は呆気ないものだのぅ。
案内によると,山陰,岡山を経由して関空に入るらしい。窓に張り付いて見ていると,岡山から淡路島の上を通り,神戸空港をかすめて関空に着陸した。
関空に降り立つとアナウンスがあった。
「ANA○○便で那覇空港へお越しのお客様,ただいま遅れておりました飛行機が20分遅れで到着しました……」云々。
稚内から来たこの飛行機,これから那覇に向かうのか。行き先が極端だなぁ。
●関西国際空港 1710→1953 徳島駅前(本四海峡バス)
最終ランナーは,拘束もとい高速バス。湾岸線から見る夕焼けはキレイだったけど,昨日見た北海道の夕焼けとのギャップが大きい。おんなじ夕焼けでも,随分と違って見えるもんだなぁ。
その後,いつもの明石大橋を渡って,いつもの淡路島を縦断して,いつもの見慣れた地元の徳島駅に到着した。
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なんだかんだで,北海道は素敵だった。岬も巡ってだいぶ癒された気がするので,これからはひとまず卒業に向けて修論をがんばろう……。
というわけで,これにて6泊7日「北海道・岬めぐり旅」は終幕。
(おわり)
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