2006年09月13日
5日目の今日は,釧路湿原に知床半島と,比較的多く観光名所を巡る予定になっている。
そのため,朝は早めの出発。5時に起床し,眠い目をこすりながら早朝の釧路駅に降り立った。
(本日は釧路から知床斜里経由で知床半島をまわり,再び知床斜里に戻ってから北見まで)
昨日は暗くてよく見えなかった釧路駅。建物は,典型的な大きい駅って感じだった。
●釧路 559→634 塘路
5時59分発・網走行きが,釧網本線の始発となる。
時間も時間なので空いてるだろうと思っていたのだが,予想以上に客が多かった。パッと見た感じではほぼ全員観光客のようなので,きっとこれから釧路湿原に向かうのであろう。
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釧網本線は多分に漏れず本数の少ない路線で,この始発で釧路湿原駅まで行きそこで下車すると,次の列車までは3時間ほど待たなければならない。釧路湿原もどうせ展望するだけなので,3時間の待ち時間では時間が余ってもったいない。
そこで,このようなルートを取ることにした。
まず塘路まで行って,そこにある「サルボ展望台」から釧路湿原を展望。その後折り返し釧路湿原駅まで戻って,近くにある「細岡展望台」から釧路湿原を展望。
奇怪な行動だが,こうすることで同じだけの時間で2箇所の展望台がまわれることになった。
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さっそく,まずは塘路駅まで向かうことにする。
釧路駅を出発してから10分ほどすると,車窓には釧路湿原が広がってきた。
そんな風景を見ながらしばらく行くと,目的の塘路駅に到着。
ログハウス調の塘路駅。
釧路湿原散策に便利な観光主体の駅で,レンタサイクルや湿原下りのカヌーもあるようだった。
次の列車(逆方向)までは52分ある。しかし行こうとしている「サルボ展望台」までは片道で1.5kmほどあり,急がないと時間がギリギリな感じである。
駅前散策もほどほどに,早足で展望台に向けて出発した。
塘路駅を出るとしばらくは,白樺並木の道を線路と平行に歩いていく。
塘路湖に架かる塘路橋を渡ると,
左手には釧路湿原とエオルト沼,
右手には塘路湖を望む。
湖は朝日を浴びて眩しいくらいに輝いていた。
ちなみに,こんな道。まわりには何もないので,夜に来たらものすごく怖そうな道である。
ひたすら進んでいくと,ようやく展望台への入り口があった。……が,山道だった。
そうか,展望台だから当然山の上だよなぁ。1.5kmと甘く見ていたが,山を登るとなると計算違い。少し後悔しながら,いまさら引き返せないので走って山を登る。
走ったおかげで,なんとか20分ほどで駅から展望台まで到達した。
早朝だから良かったものの,昼間にこれだけ駆け足だと汗だくだったかもしれない。
展望台からは,先ほど横を通ってきた塘路湖が一望できる。
釧路湿原方面。こっちは期待していたほど「展望」感がなかったのが残念。次の細岡展望台に期待しよう。
ってことで,滞在時間3分ほどで駅に向かって引き返す。行きで時間を稼いだので,帰りは比較的ゆっくり戻る余裕ができた。
道中,全国的にも珍しい「その他の注意」標識を見つけた。
何に注意したらいいのかさっぱり分からない。周辺の注意しどころといえば,標識脇にある小道くらいか。
駅前にも小さな展望台があったので,のぼって駅を展望。
結局,駅には列車出発の10分ほど前に到着できた。案外なんとかなるもんだ。
●塘路 726→738 釧路湿原
慌ただしかった塘路駅より,釧路湿原駅まで引き返す。
列車内は通学の学生で賑わっていた。この学生たちは,毎日 釧路湿原をまたいで通学してるのだろう。いろんな通学風景があるものだなぁ。
10数分の乗車後,釧路湿原駅に降り立つ。乗ってきた人は何人かいたが,降りたのはワタシ一人だった。
静かな釧路湿原駅。
サルボ展望台とは違って,細岡展望台は駅の裏山を登ればすぐなので楽である。
展望台に向けてまた山を登っていると,野生のリス発見!
少し行くと細岡展望台に到着した。
さすが人気のある展望台とあって,広い釧路湿原が一望。なんかここだけ見ると日本じゃないような,そんな錯覚がある。湿原すげー。
時間もあるし他に誰もいなかったので,しばらくこの展望台で釧路湿原を眺めていた。
20分ほどボケーっとしていただろうか,老夫婦がやってきたので展望台の椅子を空ける。この老夫婦は長野から車で来たそうだ。長野から車もすごいと思うが,ワタシが鉄道で来たと言ったらビックリしていた。
朝も8時ともなると,車で来る人がだんだん増えてくるようだ。その後も何人か続いてやって来ていたので,安住の地を求めて細岡展望台を後にする。
その辺をさまよっていると,名も無き展望台にたどり着いた。
おお,なんかこっちの方が細岡展望台より高くて一望しやすいんじゃないか?
しかも誰も来ないし。思いがけず良い場所を見つけてしまった。
帰りは大回りして,謎の細い道を通って駅に戻る。
駅内部。誰もいないので静かだったが,トロッコ列車が来たときには賑わうのであろう。
駅の張り紙に,謎のキャラクタ「モジャくん」登場! 誰だおまえは。
まさかJR北海道のキャラクタでもあるまい,と思って帰宅後調べてみると,JR北海道のキャラクタだった。
さて,もうすぐ列車が来る時間。ホームに出て待っていると……
なんか視線を感じるような……
し,鹿に睨まれてる!!
結局,列車が入線してくるまで鹿と にらめっこをしていた。
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