2009年10月18日

週末小旅行シリーズ 第13回 「路線バスで行く神戸」

 週末小旅行シリーズの第13回は「路線バスで行く神戸」。タイトルそのまんま、路線バスを使って大阪から神戸(三宮)まで行く旅である。

 とはいえ、もちろん大阪~三宮間を直通する路線バスなんてあるはずもなく、そこは上手い乗り継ぎプランを調べ上げないといけない。鉄道と平行する路線バスからは、たいてい「鉄道があるからそっち使えよ」と言わんばかりの突き放しを受けることになる。大阪~京都間など、いろいろとプランを練っているのだが、一筋縄では行かないのがもどかしい。
 その中でも、比較的簡単そうだったのが大阪~三宮間なのである。今回は路線バス旅の取っ掛かりとして、まずはこの乗り継ぎに取り組んでみた。

(以下に掲載の着時刻は、定刻が不明のため実際の下車時刻を記載してあります。なお、情報はすべて2009年10月18日時点のものです)


●大阪駅前 12:35→12:48 野田阪神(大阪市交通局 ¥200)

 「大阪発」として箔を付けたかったため、ひとまず大阪駅前まで行ってからバス旅を開始することにした。(家から大阪駅へ行くのにもバスを使ったが省略)

 旅のファーストランナは、野田阪神行きの大阪市営バス。野田阪神行きだけではなく、野田阪神経由のバス(北港ヨットハーバー行き)もあるので、さほど待たずに飛び乗ることができる。

 とその前に、大阪駅でバス停を探すのが実は第一の関門だったりする。大阪駅(+各私鉄の梅田駅)の周辺は、バス会社、行き先ごとにバス停がいくつもあり、どこが該当のバス停なのか、あらかじめ知っていないとなかなか分からない。ちなみに今回の野田阪神方面行きの大阪市バスは、JR大阪駅東側の高架下にあった。


 


 バスには約5名が乗車。終始まったりとした車内ではあったが、それでもほぼすべてのバス停で客の乗降が発生。1人降りてはまた1人乗り……という風な、何かのクイズ問題を思わせる乗り降りを繰り返す。
 しかしその割には、約13分で終点・野田阪神に到着した。道のり4kmほどの、なんとも呆気ない路線であった。


 


●野田阪神 13:10→13:40 尼崎浜田車庫前(阪神バス ¥210)

 


 野田阪神からは、阪神バス「尼崎浜田車庫前」行きに乗り換えて尼崎方面へ向かう。
 この路線が、大阪~三宮間の路線バス乗り継ぎのボトルネックになっている。約2時間に一本程度しかバス便がないのだ。計画をする際には、おのずとここを中心に乗り継ぎを考えることになる。県境を越える路線バスは総じて少ない(と思う)のだが、ここ都市部の大阪・兵庫間も例外ではないようだ。

 バスはひたすら、国道2号を進んでいく。路線自体にあまり面白みは無いが、強いて言えば、終点までずっと後ろに座っていた「大阪のおばちゃん」の会話が面白かった。大阪のおばちゃんは、どう贔屓目に見ても大阪のおばちゃんだなぁ。
 
 終点の「尼崎浜田車庫前」の直前で、前を行く「阪神芦屋」行きのバスを追い抜いた。その追い抜いたバスというのは、次に乗り換えるバスなのである。この絶妙な追い越しがあって、終点・尼崎浜田車庫前では、奇跡の0分乗り換えが成立した。たまたまだろうが、バス同士のすごい連携プレーである。


●尼崎浜田車庫前 13:40→14:11 芦屋川(阪神バス ¥210)

 ここからは再び、バス頻発区間になる。大阪~三宮のネックは、本当に先ほど県境超えだけだ。バスはひたすら、国道2号を進む。客の乗降も結構あり、慌しい車内になってきた。


 


 終点「阪神芦屋」まで行くと次の乗り継ぎができないため、一つ手前の「芦屋川」で降りる。この降りたバス停で、そのまま次のバスを待つことになる。
 次に乗るのは「神戸税関前」行き。あっと言う間だったけど、実はこれがラストランナである。乗り継ぎが簡単すぎて物足りないかも?


●芦屋川 14:15→15:02 三宮駅前(阪神バス ¥210)

 5分ほど待つと、「神戸税関前」行きはやって来た。車内はすぐに満員になり、そして「各バス停停車」状態に。相変わらず、国道2号を直進するのみ。三宮は近い。


 


 そしてバスに揺られること約50分、目的地の三宮に到着。大阪出発から約2時間30分で、路線バス乗り継ぎの大阪~三宮間が繋がった。
 正直、三宮までの乗り継ぎは非常に単純であった。実はこの三宮からさらに西へ進むのが難しかったりするのだが、それはまた次の話。

 ちなみに、運賃は合計830円(阪神バスは乗継ぎ割引きが無いため高くつく)。JRだと390円、阪急・阪神だと310円で行けることを考えると、安くもなんともない。実行するメリットは全くないので、あしからず。

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 神戸まで来てそのまま引き返すのも味気ないため、今回は新神戸駅の裏の山に登ってみることにした。「布引の滝」という滝があるらしい。


 
 新神戸駅を出るとすぐ、薄暗い場所に布引の滝の案内があった。0.4kmとは、かなりの駅近滝である。


 
 新神戸駅の裏手に回ると、いきなり登山口になっていた。新幹線を降りてすぐ山に登れるとは、まさに交通至便。この日もバックパックを背負ったハイカーと多くすれ違った。


 
 神戸市のマークが付いた砂子橋(いさごばし)を渡り、


 
 しばらく行くと、


 
 さっそく布引の滝の一つ、「雌滝」に到着。駅からここまでわずか5分! お手軽に来られる滝にしてこの迫力とは、恐れ入った。


 
 雌滝をしばらく眺めたあと、さすがにこれだけでは物足りないので、さらに山道を進む。


 
 「鼓滝」を通過。ただ木が茂っていてあまり見えない。


 
 気持ちの良い山道をなお進むと、


 
 またすぐに、次の滝である「雄滝」に到着。ゆっくり歩いたものの、駅からここまでわずか20分ほどであった。


 
 この雄滝の滝つぼから流れ出るのが「夫婦滝」。


 
 少しあがって、上方から雄滝を眺める。この滝つぼの丸さが、なんとも良い雰囲気を出している。神秘的な景色だなぁ。


 
 でもちょっと視点を変えると、すぐこんな高層マンションが顔を出すから気が抜けない。


 
 さらに高度を上げていく。わずかに下に見える橋が、雄滝の写真を撮った場所。目線を上に移すと、ロープウェイが見える。神戸布引ハーブ園に向かう、新神戸ロープウェイらしい。


 
 やがて「猿のかずら橋」なる橋に到着した。


 
 なんでも、徳島にある「祖谷のかずら橋」を真似して作ったものらしい。しかしこれって、コンクリート橋にかずらを巻きつけただけのような……。

 その似非かずら橋の辺りで、今回は引き返すことにした。来た道とは別の道を通り、山を下っていく。


 
 神戸の街を眺めながらのお気楽登山は、約1時間で終了した。

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 登山に続いて、新神戸から地下鉄に揺られること約13分、

 
 せっかくなので、鉄人を見に新長田へやってきた。たくさん貼り出されている「鉄人」の案内に従って歩くと、そこ現れたのは、


 
 道場六三郎ではなく(当たり前だ)、28号だった。どーーーん。


 
 思ってたより、ずっと迫力があって格好良かった。

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 その後は山陽電鉄の西代駅まで歩き、新開地で阪急に乗り継いで帰宅。もはや、路線バスの話はどこへやら……。

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この記事へのコメント

鉄人に会ったらきっと泣いてしまうと思います。年代的にw

手軽に行ける滝、あるんですね!しらんかったーー

Posted by: けろきょん at 2009年10月22日 01:49

>けろきょんさん

鉄人はよく知らない世代なんですが、それでも「おぉ」と思わせる迫力がありました。
実物大を鉄で作ったわけですし、これはもはや鉄人そのものではないかと。

駅近滝、おすすめです。
大阪方面からでも、新大阪からなんと1駅で行けてしまいます(ぉ

Posted by: かわうそ at 2009年10月23日 23:58
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