2006年09月12日
その1からどうぞ。
前回までのあらすじ: いよいよ根室まで来たよ。
(本日は帯広から釧路経由で根室まで行き,折り返し釧路まで)
●根室駅 1555→1630 納沙布岬(根室交通バス)
ここからはいよいよ,この旅の第三岬「納沙布岬」へと足を伸ばす。
駅の隣にある根室交通のターミナルで,岬までの往復乗車券を購入。
やがてやって来た,納沙布岬ゆき(太平洋回り)のバスに乗り込む。なんかすごいな,「太平洋回り」って表現が。
根室の街では,「返せ!北方領土」という看板がいたるところに設置されている。気持ちは分かるが,「返せ!」という言葉に多少の汚さを感じた。みんな見るんだから,もう少し柔らかくならないものか。
市街地を抜けると,すぐに何にも無くなった。
なんてったって日本最東端。この季節でも,16時半にもなると ぼちぼち日が暮れ始めてくる。この夕焼け空が,キレイのなんの。
なんかもう,空の色が違う。車窓からしてこれなんだから,岬はどれほど美しいことか。
期待に胸躍りながら,ついに日本最東端の地に降り立った。
●「納沙布岬」
納沙布岬バス停で降りると,すぐ目の前が岬だった。でかいアーチ状のモノが見えるが,あれが「四島のかけはし」と呼ばれるシンボル像のようだ。ひとまず,海の方まで歩いていく。
「納沙布岬」と書かれた木があった。が……よくみると,ここにも「返せ北方領土」の文字が。いや,気持ちは分かるが,さすがにこんなところにまで書かかなくても。
ここで記念撮影しようかと思ったが,観光バスから大勢の人がやってきたので,一旦退散して「四島のかけはし」の方へ。
ここで岬 恒例の記念写真をパシャリ。
この巨大モニュメントは,世界平和と北方領土の返還を祈念して建てられたものらしい。デカイ。
岬には他にも北方領土返還祈念の鐘など,さまざまなモノがある。
これまでに行った岬(竜飛崎,襟裳岬)では,歌碑があって,その歌がスピーカから流れて……という感じだったが,納沙布岬はまた違うムードのある岬であった。
帰りのバスまでまだ時間があるので,灯台の方まで行ってみる。
その途中にあった,ノーマルな「納沙布岬」の案内の木。返せ北方領土よりは,こちらがいかにも岬っぽい表示である。
さらに歩いていくと,灯台に到着。
ここから見る空がキレイでキレイで。
途中に超あやしい流木もあるので,ぜひ岬に来たら灯台の方まで行きましょう。
そんなこんなの納沙布岬であった。
ちょうど日の入り前の一番キレイな時間に行けたようで,運が良かったかも。
●納沙布岬 1715→1750 根室駅(根室交通バス)
納沙布岬から再びバスで引き返す。
根室駅。
今日は根室では泊まらず,釧路まで引き返す予定である。しかし次の列車が19時前まで無いので,1時間ほど待ちぼうけた。
駅舎には,同じように待ちぼうけている学生たちが。次の18時53分の列車の前には,15時50分の列車しかない。帰宅に使えるちょうどいい列車がないのだ。
学生たちは慣れた様子で1時間以上列車を待っていた。なんとも難儀なダイヤだなぁ。
●根室 1853→2110 釧路
ようやく来た釧路行きの列車に乗車する。辺りはすでに真っ暗闇で,車窓からは明かりの一つも見えない。
途中駅に着いても,駅以外の明かりが見えないような状況である。往路で何にもない景色を見てきたので,この闇も納得はできるのだが……。
景色の見えない2時間は結構苦痛だった。どうしようもないので,暇つぶしに持っていた小説を読みふけっていた。
やがて目的地の釧路に到着。比較的楽ではあったが,距離的にはよく移動した一日であった。
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