2009年11月24日
先日の旅行で、下関の海峡ゆめタワーに上った。そこで一番印象的だったのが、下関の美しい夜景ではなく、「記念メダル刻印機」だった。
このマシン、全国の観光地に設置されているため、誰もが一度くらいは見たことがあるのではないか。
これは、まず左の販売機で記念メダル(その観光地を表す絵柄になっている)を購入し、その隣のマシンを使って、購入した記念メダルに好きな文字を刻印するというもの。個人的には、「昔は流行ってたけど今は影を潜めている系のお土産」のイメージがある。(最近はご当地ピンズにお株を奪われてしまったような)
これまでの旅行でも、幾度となくこのマシンを見てきただろうと思う。ただ今回は、周囲の雰囲気も相まって、なんとも言葉にしがたい不思議な魅力があったのだ。その独特の雰囲気を伝えるため、動画を撮ってきたのでご覧いただきたい。(無駄にハイビジョンで見られます)
闇に浮き上がる妖艶な光、無骨なマシンボディ、周囲に流れる寂しげな音楽、そして極めつけは、テレビに表示される前時代的な映像、そこに映し出される「誰?」って感じの謎のマスコットと変な模様……。ほとんど観光客がいなかったことも、雰囲気作りに一役かっていると思う。
すっかり過去の遺物感が漂っているのに、まだまだ現役なところが素晴らしい。きっと地デジ移行後には、全国の使われなくなったアナログチューナ付きテレビが、この記念メダル刻印マシンの表示用モニタとして余生を送ることになるのでしょう(適当)。
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記念メダルに興味が出てきたため、いろいろ調べてみた。
まず、全国にある記念メダルと販売機、刻印機の大半が、大阪の茶平工業の製品らしい。その会社の公式ページも存在し、そこではなんと全国に散らばっている記念メダルの販売場所が分かるようになっている。
マシンの古めかしさからすっかり錯覚していたのだが、メダルの方は今もなお新しい種類が作られているようだ。
コレクション系アイテムなので、コレクターの人も多いようだ(検索するといろんなサイトが見つかるので省略)。中でも、記念メダルマシーンのページに、いろんなマシンの写真が集まっている。これを見る限りでは、どれも基本は似たような感じで、近年に劇的なモデルチェンジがあった風ではない。そのうち、あの古めかしい映像がフルカラー、高解像度化される日が来るのだろうか。
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