2010年03月06日
「宇高連絡線」に乗りに行ってきた。この航路の廃止がニュースで報じられたのは、1ヶ月ほど前のことだ。
岡山の宇野と、香川の高松を結ぶ宇高連絡線は、言わずもがな、かつて鉄道連絡線として本州と四国の鉄道を結んでいた歴史ある航路である。
個人的には、長年四国に住んでいながら、ついに乗る機会に恵まれずにここまで来てしまった感がある。今回が最初で最後の船旅(?)になるのだろうか。
2010年03月19日
この三連休、中国地方に残った未乗路線に乗るため、旅に出ます。
まずは三宮から徳山まで、難波発、萩行きという、今後一生乗らなさそうな夜行バスでの移動。
時間の都合で夜行バスしか解がなかったんだけど、やっぱり金曜の夜にバスに乗るのは気後れするなぁ……。
徳山には6:55到着予定。
2010年03月20日
定刻に到着。よく眠れたので、気が付いたらワープして徳山にいたような感覚があるけど、ここも意外と来にくい場所だ。
初めて降りた徳山は、一昔前の駅前感がある。
まだ晴れてるけど、昼からは雨らしい。
今日は岩徳線、可部線と乗ってから、バスで三段峡に行く予定なのだが……。雨の三段峡は行くかどうか悩む。鉄道が廃線になってなかったら、間違いなく行くのになぁ。
岩徳線を走破し、広島方面に移動。
岩徳線は、普通 of the yearをあげたいくらいの、よくある田舎の風景であった。「平均車窓」と名付けよう。
これから可部線に乗車。乗り換えで降りた横川駅が、妙に格好よかった(写真は広電のりば)。
天気は、なんとか持ちこたえている感じで、危うい雰囲気。
可部着。天気はまだ大丈夫そうなので、予定通りバスで三段峡へ向かうことに。
この可部〜三段峡間は、私が2003年に乗り潰しを始めた以降で、唯一廃線になったJR線である。
結局、乗らないまま廃線になったことがずっと心に残っていたので、その区間をバスで辿って、かつての終着駅、三段峡を目指してみる。
というわけで、これから1時間半の路線バスの旅に行ってきます。
はるばる三段峡までやって来た。バスは途中まで賑わってたものの、最後はやはり私一人という、いつものパターンに……。
天気がなんとか持ちこたえたので、三段峡の奥地に入っていく。片道30分くらいの軽いトレッキングをこなしてきた。
しかし辺りはすごい静けさだ。ほとんど人はおらず、山を歩いてても、すれ違ったのは二、三組程度しかいない。渓谷入り口に連なる店は軒並み閉まってる。しかも今にも雨が降り出しそうな薄暗さときた。
これぞ寂れた観光地風情。
こういう所に一人で来ると、普段味わえない気持ちになるのでオススメ。
三段峡から特急バスに乗って、横川まで帰ってきた。さすがにバスばかり乗ってると、疲れが貯まるなぁ。
ここからは、本日の宿である福山まで約2時間の旅。
旅のお供の文庫本を忘れてきたので、駅前の本屋で適当に一冊仕入れる。
まったり電車に揺られませう。
写真は三段峡のバス停付近。
2010年03月21日
今日は福山から。JR西日本に残った最後の難関、福塩線、三江線を乗り潰し予定。
途中、石見銀山に寄って山陰に抜けると、それだけで1日が終わるという……。
しかし乗り継ぎがいいのも考えもの。まずは第一目的地である石見銀山までは、列車とバスを乗り継いで、ほぼ6時間ノンストップ。13:03到着の予定。がんばろ。
福山から6時間、石見銀山に到着。あー疲れた……。
ここでのタイムリミットは3時間。とりあえず歩きまくる。
大森代官所、龍源寺間歩、五百羅漢とまわって、約6km? 写真撮りながらで徒歩二時間くらいだった。6時間座った後なので、歩くのが気持ち良い。
このあと本当はバスで太田市に抜けたいのだが、三江線が乗り残っているので、石見川本まで引き返す。
川本行きのバスは、三時間前に「行き」で乗ったバスと同じ運転士で、しかも同じお客さん(地元のお婆さん)まで乗ってる!
三江線の石見川本まで戻ってきた。駅には、駅員以外は誰もいない。
さっきまで大勢の観光客の喧騒の中にいたのが嘘みたい。やっぱり誰もいない所の方が癒される。
そういえば、昼飯を食べていなかった。まわりに店もないので、備蓄しておいたあんぱんでも食おう。
次の列車まで、あと30分。
江津にて、三江線完乗と同時に、わざと乗ってない草津線を除くJR西日本の全路線を乗り終わった。
感動だなぁ。中国地方は大変だったよ……。
ちなみに乗ってきた三江線は、江津まで30分以上貸し切り(乗客が私一人)だった。JRで貸し切りは久しぶりだ。
この時間、江津駅前は真っ暗。店も何もない。いい加減、お腹が空いてきた。
今日の宿は出雲市なのだが、そこまで特急に乗るかどうかが迷みどころ。実は普通乗車券で旅をしているので、追加出費は1150円で済む。節約できる時間は1時間、微妙に悩む金額。
……と書いてるうちに列車の時間になったので、特急に乗ってしまった。これが社会人の余裕か!
2010年03月22日
帰宅日の今日は、少し寄り道したあと帰路に着く予定。
まずは一畑電車で出雲大社へ。前は、夏の暑い日に来たのを思い出す、懐かしい。
でも今回はほぼスルー。駆け足で参って、御朱印をいただく。なんとなく罰当たりな感じが……。
ここから、バスで日御碕に向かう。なんとかギリギリ間に合った。
日御碕行きのバスは、岸壁に沿う曲がりくねった道を、ゆっくりと海を見ながら進む。これぞ岬行きのバス! 天気もいいし、非常に気持ちが良い。
日御碕では、灯台に上ることができた。日本で一番高い?らしく、上にあがると足がすくむような高さ。
辺りにはうみねこの鳴き声が響いていて、雰囲気がいい。
このあとは、松江へ向かう。
日御碕からは、バスで一畑電車の出雲大社駅まで。そこから松江しんじ湖温泉駅まで乗って、一畑電車は全線完乗となった。
沿線の車窓は、半分は田んぼ、半分は宍道湖という印象。
その後、松江しんじ湖温泉駅から松江城へ、松江城からJRの松江駅へ徒歩連絡。
複雑な乗り継ぎをこなし、無事に予定通りの時間に松江駅に到着できた。パチパチ。
さてこれで、3日間の旅程はすべて終了した。あとは、「やくも」と「のぞみ」を乗り継いで、新大阪まで3時間半の道のりである。まだ微妙に遠い。
三時間半という長丁場も、特急だと気分的には一瞬。うとうとしているうちに、あっと言う間に新大阪に到着した。
「やくも」も、岡山駅も、「のぞみ」も、新大阪駅も、連休最終日とあって大混雑であった。
3日間使った長距離の普通乗車券は、見事にスタンプだらけになった。最近は、今回のような変な経路の一筆書き切符を買って、スタンプ(下車印など)で埋めるのにハマりつつある。
たとえば今回の旅程だと、18きっぷを使ったところで、普通に切符を買うのに比べ1000円程度しか安くならない(帰りに特急と新幹線に乗るため)。18きっぷを5回分も使う予定がないなら、わざと片道切符が作れる旅行経路をあみだすのも面白い。
そんなわけで、今回の旅行は終了。次回は必然的に東北の日本海側か北海道になるかなぁ。