2004年02月13日

タイムカンの、その後

1月16日の続き。調査中だったタイムカンですが、結果が出たみたいです。

日清さんの説明によると、例の黄色い染みは卵に含まれる色素が油で溶け出たものだそうですが、内容物については食品衛生法なんかの規定値をクリアしており、全く問題ない、食べても身体に害はない、とのこと。原因は、スチール缶内の温度の上昇だそうです。
しかし結局のところ、不快感を与える、詳しく調査するとかで、未開封のタイムカンも回収されました(前回カップヌードルを1箱(20個)貰ったんですが、それと交換という形になった)。残ったのは、ギフトセットに付いていた"TSUNAMI"のオルゴールと、筆立てとして使用している空き缶5個、それにおまけカード7枚。
発売当初から盛り上がっていただけに、個人的には、世紀を超えた大騒動となりました……。

というわけなので、今度こそ本当に「タイムカン10カ年計画」、完結。
埋めてある分については、また6年後に報告します。気の長い話だこと。

あとせっかくなので、過去の日記からタイムカン関係を抜粋してみます。内容は、どうでもいいです。
なお、以下の文章では個数の計算を間違えていますが、まあそれもどうでもいいでしょう。

2000年10月12日
うわさのアレを買ってきた。なんと10年間保存可能という、謎の「日清カップヌードルTime Can」である。
それにしてもいいなぁ、この商品は。10年間保存させてやろうなんて、未だかつて誰が思いついただろうか、いや思いつかない(反語)。たとえ思いついたとしても、普通に考えて商品にはしまい、なんかおかしい。でも、この何とも言えない発想がステキだ、個人的には妙に気に入ってしまったのである。

というわけで、思いを馳せていたこのタイムカンを、ついに今日買ってきたわけだ、とりあえず2個。しかしながら、これを買う時「割り箸つけますか?」、って聞かれてちょっと戸惑う。「下さい」とは言ったものの、箸を付けると言う事は、みんな10年を待たずしてこれを食べてしまう気なのか。
でも次の一言で救われた気がした、「割り箸は1つでいいですか?」。思わず吹き出しそうになったのだが、店員はタイムカンを2つ買う私を見て、「1つは10年保存用、1つはとりあえず開けてみる用」だと瞬時に判断したに違いない(憶測)。素晴らしい判断である。そんな店員に従い1本だけ箸をもらう。

その店員さんが思うとおり、2缶あるのだから1缶は食べてしまってもいいのだが、なんだか食べづらいのは何でだろう。知り合いが「20世紀トレカ見せてくれ〜」と言うから開けてみたい気もするのだが、それでも開けるべきか、保存すべきか迷う。ん〜、何だかものすごく無駄なことで悩んでいる気がするが、それでも悩んでしまうのが悲しい。もう1缶買ってくるべきかな(笑)。

2000年10月14日
タイムカンを見てビビビときたらしい知り合いと、タイムカンを買いに出かける。広がれ、タイムカンの輪!と思うのだが、なかなかタイムカンに対して否定的な人が多いので、そう簡単に広がりそうにない。というか、何より店に置いてない時点で問題なのである、タイムカン。
知り合いが買うついでに、私ももう少し買っておこう、と思って店をまわっていのだが、どこにもないのである。私が買ったのは駅前のローソンだったのだが、駅前に行かなきゃ置いてないのか。そんなに需要がないのかタイムカン。嗚呼、私は悲しい。

2000年10月17日
「タイムカン」、あれはいつまで売り出されるのか? と思い調べてみたところ、どうやら数量限定「150万食」という計画らしい。公式発表資料によると、売上目標、ズバリ3億円。そりゃあ200円のモノが150万個売れれば3億円だな。

商品コンセプト:「20世紀の偉大な発明品カップヌードルを、20世紀のおいしさそのまま、21世紀にお召し上がりください」

でも重大な事実に気が付いた。従来のカップヌードルの品質保持期間は5ヶ月なのである。ということは、今普通のカップヌードルを買ったとしても、普通に21世紀に食べることが出来る。あら〜。そう考えてしまうと、存在自体が危ういな(笑)。あまり追求しないでおこう。

2000年10月19日
またか、という感じだが、それでもしつこくタイムカン。今度は「タイムカンを埋めてしまおうじゃないか。」という計画が持ち上がったのである。
タイムカン、と聞いて、まず思い浮かべるのが「タイムカプセル」であろう。おそらくこのタイムカン自体もタイムカプセルをヒントにして開発されたのであろうが、そこを再び逆手にとってみよう、というのがこの「タイムカン埋蔵計画」なのである。缶に入って、なおかつ完全密封されているのだ。もし埋めたとすれば、それは紛れもないタイムカプセルになるのではないか。ただし普通のタイムカプセルとは違い、"カップヌードルのみ"しか保存できない、というのがタマにキズ...。

こんなバカらしい計画だが、前々から穴を掘って何か埋めてみたいなぁ、と思っていた私にとっては、実に好都合である。有志は現在、私含めて3人。3人も居れば、すぐにでも実行できそうな勢いである。
では、どこに埋めるか。タイムカプセルの王道としては、学校の裏庭にあるデッカイ木の根元に埋めたりするのであろうが、あいにくそんな場所はない。埋めた場所に数十年後集合したら、その場所には高層ビルがそびえたっていた、なんて話も無きにしもあらず。ん〜、結構場所決めには頭を悩まされる。それに、屋外で穴なんか掘ってるといかにも怪しいしな。夜中にこっそりと、学校なんかに穴を掘りに行くしかないか...。

しかし、10年後にそれらを掘り出した私たちは何を思うだろう。喜んでカップヌードルが食べれたら、それは成功ですな。そんな日を待ち望みつつ・・・近々計画実行予定。

2000年10月20日
ついに、知り合いが耐えきれずに「タイムカン」を開けたみたいである。今日、その言う「20世紀メモリアルカード」というのも見せてもらった。1971年のカードであった。

日清のページで、「タイムカンギフトセット」なるものを通販していることが判明。なんと「タイムカン」5缶に、「カップヌードル型オルゴール」が付いて2000円、という素晴らしい内容。今予約しておくと、今年の暮れに届くらしい。
欲しい!これは欲しい!!と思い、早速注文にかかる。しかしながら、会員登録して、そしていざ注文、ってところで手が止まった。支払方法が酷い、「セブンイレブンにて払込」もしくは「クレジットカード決済」。セブンイレブンなんて近くにありはしないし、クレジットカードも持っているはずもなく、しょげる。代引きか郵便振替じゃないと、ダメダメ。
しかたないなぁ、親にクレジットカード借りなければならぬのか...。タイムカンをカードで、ってのもなんか不釣合いな感じである。

かたや、タイムカン埋蔵計画が動き出した。今日、有志で集まって、具体的な話し合い。とりあえず、側面の「10年後、開封する自分へのメッセージを。」の欄は記入する、というのを決める。痛いなぁ、自分宛てのメッセージほど、後で読んで痛いものはない。
そして問題の場所の方は、"公園"でほぼ決まりそうである。知り合いが鍬(くわ)を持っているらしいので、夜中にエッサホイサと鍬をかついで公園に行き、人知れず穴を掘ってブツを埋める。掘ってる途中で人に見られたら、死体を埋めているのと勘違いされそうである。怪しい(笑)。
埋めに行く日はまだ未定。

2000年10月21日
うひゃ。ついに埋めてきてしまった、タイムカン。なんだか予想以上に時間がかかって、結局穴を掘るだけで1時間以上もかかってしまった。夜も11時を回り、傍らを通りすぎて行く補導員に怯えながら、せっせと穴を掘り、そしてついに埋められたタイムカン・・・。
あぁ、穴を掘るって素晴らしいなぁ♪

2000年10月26日
タイムカン補充。一緒にいた知り合いと共に、その店にあったタイムカンを全部買い占める(と言っても5個しか陳列されてなかったが...)。タイムカンを抱えてレジまで持って行く様は、少し滑稽な感じであった。
しかしこれで、2つ買って1つ埋め、その後また2つを買って、そして今日さらに2個買ったため、計5個(+1個埋蔵)の所有となった。さすがに、もうこのくらいでいいだろうか、あとギフトカンを買えば計10個に・・・。

2000年10月29日
ついに、「日清カップヌードルタイムカンギフトセット」を注文。カップヌードルにクレジットカード、というのも情けない気もするが、仕方なく親にクレジットカード使わせてもらう。12月21日〜23日前後に到着らしい、楽しみだ。
しかしこのギフトセットが到着すると、タイムカンは計11個になる。知り合いもボチボチ、試しに1缶開け始めているようだが、私の方は楽しみは置いておく方針で、本気に10年間10個のタイムカン保存に尽力して行きたいと思う次第。そもそもほとんどカップ麺は食べないので、よほどの事がない限り食べることはないであろう、とは思うのだが。さてさて。

2000年12月5日
ついに、1つ目の「カップヌードルタイムカン」を開けてしまった。別にタイムカンの誘惑に耐えきれなかったというわけでもないのだが、如何せん数が多いのだ。まだ「タイムカンギフトセット」は届いていないのだが、それも合わせれば全部で10個(うち、1つは埋めてある)という、ものすごい数になってしまうことに、いまさらながら気づいてしまった。
いくら何でも、10年後にいきなり10個もカップラーメンを食べる気にはならないだろう。そう考えて、これからは1年に1缶ずつ開けていくことに決めた。これなら、ちょうど10年後にすべて食べ終わることが出来る。それに、1年に1回、本当に10年間保存可能かどうか確かめるという、つまり品質検査の意味合いも含めて食べるのもよかろう。

・・・というわけで、早速"1年目"のタイムカンを開けてみることにしたのであった。
さて、まずは問題の「20世紀トレカ」が出てきた。表は「20世紀辞典」と題して「1989年、ベルリンの壁崩壊」の写真。裏は1958年、世界初のインスタント麺「チキンラーメン」発売の記事であった。・・・ん〜、だからどうしたと言えばそれまでだが。とりあえず1枚目にしては、なかなかいい種類のカードではあるのではないか、と勝手に思う。それにしても一体何種類あるのか気になるところだな。
そして、メインのラーメンを食らう。当たり前だが、全く普通のカップヌードルである。それだけ。

とりあえず"1年目"としては、まぁこんなものであろう。2年目、3年目と年を経るにつれ、次第に良いモノへなって行くであろうと期待しつつ・・・次回は2001年の12月、ということで。

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今まで知らなかったんだけど、日清食品のホームページに、上のような「お詫びとお知らせ」が掲載されていた。 実は、ほっしーもこの「タイムカン」を持っていたりする。 僕が大学を卒業する時、後輩がくれたものだ。 「ほっしーと言... [詳しくはこちら]

Posted by: タイムカン(ほっしーblog) at 2004年05月06日 22:56
この記事へのコメント

初めまして!
今、カップヌードルのふたの裏に書かれてあった
タイムカン全品回収のお詫びとお願い
を見てアクセスしました。

2010年現在、
今年開封予定のものは開封されたでしょうか?
気になって書き込みました。

Posted by: 2010年の使者 at 2010年03月13日 14:05

>2010年の使者さん

どうも初めまして!

もう賞味期限の年なんですよねー。早いものです。
2010年は、埋蔵してあるタイムカンを掘り出して開ける予定なんですが、まだ計画は未実行です。

10月ごろに埋めましたので、開封はその辺りになるかなぁと思っています。
10年越しの大イベント(?)になる見込みですので、お楽しみに。

Posted by: かわうそ at 2010年03月14日 09:37

はじめまして、今夜カッブヌードルを買って蓋の裏に何やら回収のお知らせ。あー!蘇る記憶、タイムカン。すっかり忘れていました。確か購入した憶えが、部屋の何処かに眠っているタイムカン。
どう云う理由で回収か知りたくて、ネット検索して、ここにたどり着きました。いやあー、カワウソさんの記録を読んで、凄いなあと、また、最後の開封はと、気になり、書き込みました、10月ですか、楽しみですね。

Posted by: ウクパパ at 2010年03月20日 03:26

>ウクパパさん

どうもはじめまして。
10月の開封は、タイムカプセルの発掘も兼ねているので、
私自身も結構楽しみだったりします。
レポートしますので、ぜひお楽しみに!(まだ半年後ですが。。。)

ウクパパさんも、ぜひ眠っているタイムカンを発掘して
10年越しの感動を味わってみてください。
(食べるのはオススメしませんw)

Posted by: かわうそ at 2010年03月23日 12:29

はじめまして^^
CMでタイムカンの回収のお知らせをやっていたので・・・
なんだろう?と思い、調べてみたら・・・
ここにたどりつきましたっ!

こんなのがあったんですね・・・
2000年は私が、幼稚園年長ぐらいだったので・・・
しりませんでした。

今それがでたら絶対かってましたねー

で、しらべてみたんですが、
賞味期限が2010年9月みたいですね・・・

・・・ということは
10月に掘り起こすなら賞味期限きれてますね^^;

でも、結果知りたいんで・・・
楽しみにしてます♪

Posted by: √雅⌒ at 2010年04月01日 21:12

>√雅⌒さん

どうもはじめまして!
書き込みを見てCMが放送されていることを知りました。
私はまだ見てないんですが、その後CMを見た知人や職場の人からも続々と情報が・・・。
CM効果おそるべし。

賞味期限が9月!?
埋めた日から10年を考えていたので、そういえば賞味期限を考慮するのをすっかり忘れていました・・・。
10月ではいろいろ手遅れかもしれませんね。
前倒しの掘り起こしを検討してみます。
情報感謝です。

Posted by: かわうそ at 2010年04月03日 10:52

私もCMを見て、ここに辿り着きました。
タイムカプセルの発掘は、是非、「探偵!ナイトスクープ」に
依頼してはいかがでしょうか?

Posted by: 桂大枝 at 2010年04月03日 19:51

>桂大枝さん

いらっしゃいませ。
ナイトスクープには、ダメもとで依頼を出してみましたw
さて、どうなるでしょうか……。

Posted by: かわうそ at 2010年04月04日 21:55

ナイトスクープ!!
採用されたらいいですね〜楽しみだ!!

Posted by: けろきょん at 2010年04月05日 00:43

>けろきょんさん

ドキドキしますねえ。
スポンサー的には日清を出すのはどうなのかとか、素人なりにいろいろ考えてしまいますw

Posted by: かわうそ at 2010年04月05日 23:49

学生時代に買ったタイムカン。回収のCM見てここにたどり着きました~。

私のタイムカンは賞味期限8月半ばでしたね~。
缶が少し錆びているので、埋蔵カンはヤバそうな気配がします>w<

Posted by: @さくら。 at 2010年04月06日 22:34

>@さくら。さん

どうも、いらっしゃいませ。

たしかに缶はすぐ錆びが来てましたね~。
10年も土の中という過酷な環境に埋めてると、もうボロボロになってる気がしています。
これは嫌な予感がw

Posted by: かわうそ at 2010年04月07日 22:54

早速出しましたか。
探偵は桂小枝だといいなw
ちょっと、ここを頻繁に覗きに来ます。
9月頃と思えば良いのかな?
放送は10月かな?

Posted by: 桂大枝 at 2010年04月12日 00:44

>桂大枝さん

放送はどうなるか分かりませんが・・・
リミットは賞味期限(8月?9月?)だと思っているので、
何はともあれ、その辺には掘り出そうと思います。
お楽しみに!

Posted by: かわうそ at 2010年04月13日 20:33

はじめまして!
私もこのタイムカンのことを知りたくて
検索をしたところ、かわうそさんのこのページを見つけました。

実際に現在でも保管(?)している方がいると知って
思わずコメを残させていただきました。
ブックマークして、楽しみに待っています☆

Posted by: ゆいころ at 2010年04月14日 21:26

>ゆいころさん

どうもはじめまして!
ご訪問ありがとうございます。

埋めてあるのを「保管」と言うのかどうか謎ですがw
どうなることやら、お楽しみにお待ちください。

Posted by: かわうそ at 2010年04月15日 22:25

そうそう、youtubeにも動画がいくつかありましたよ。

>埋めてあるのを「保管」と言うのかどうか謎ですがw

保缶w

Posted by: 桂大枝 at 2010年04月18日 02:18

>桂大枝さん

そういえばもともと、公式が「十年"缶"保存計画」というキャッチコピーだったので、
これに"保缶"もかければ、「十年缶保缶計画」とでもいえましょうか。

YouTubeも結構あがってきましたねえ。
開封して、その様子をブログに書いてる人もぼちぼち出てきました。
10年前の食べ物を食べるとか、実は何気にレア体験ですね(食べられれば)。

Posted by: かわうそ at 2010年04月18日 21:56
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