電子機器を傷や衝撃から守りたい! という欲求は多くの人にあるようで、最近はスマホに保護ケースや保護フィルムを付けてる人がほとんどである。電気店に行ってみたならば、そこには一面の保護ケース畑が広がっており、保護需要の高さを伺い知ることができる。
そんな保護欲求は、スマホのみならず、エアコンの室外機にもあらわれている。液晶に保護フィルムを貼るような感覚で、エアコンの室外機にも様々な保護がなされるのである。観察してみよう。
●これは違う
勘違いするといけないので、まずは”これは違う!”というものを紹介。
↑ これはエアコンを守ってるのではなく、温風の吹き出る向きを変えるためのもの(ルーバー)なので、今回の趣旨からは外れる。
↑ とはいえ、このような手作り感あふれるのもある。ふんどしみたいになってるし、これはこれで良い。
●檻タイプ
ここからが室外機を守るものたちである。
まずは、室外機を檻で囲って、外敵を完全にシャットアウトするタイプ。
↑ 比較的、隙間の大きい檻。バールのようなもの程度の攻撃なら防げるが、長い槍のようなもので攻撃されるとダメージを受けるかもしれない。あと脇が甘い。
↑ さらに強化された檻。これなら槍での攻撃も防げるかもしれないが、逆にメンテナンスするときは大変そう。
↑ 攻撃を防ぐだけではなく、周囲の景観に配慮して設置されていると思われる檻もある。
●日よけタイプ
「室外機も暑かろう」という、所有者の心意気があらわれる日よけタイプ。猛暑のなか室外機は頑張ってくれているので、本当は室外機もエアコンの効いた部屋に待避させてあげたい! と思っている方もいるかもしれない(矛盾)。
(注: 本当のところは、室外機の温度上昇を防ぐことで、排熱効率を高める効果があるとされます)
↑ まずは控えめな日よけ。車のサイドガラス用の日よけを流用していて、「まぁ、気持ち涼しいかなー」程度。
↑ 凝ってくると、だんだん自作したくなるのだろう。ただ丁寧に作ってはあるけれど、ひさしの部分が短くて、何のために置いてるのかよく分からなくなっている。もしかすると、近隣住民に植木鉢を乗せられないよう、わざと傾斜を付けたのかもしれない。
↑ さらに凝り出すと、このようなちょっとした家みたいな佇まいになる。
↑ そして、日よけの他に檻も兼ねているタイプ。これが涼しそうかと言われるとそうでもなく、逆に室外機の排熱性能が落ちている可能性もある。あまり過保護すぎるのも考えものである。
↑ さらに過保護な例。上に伸びる配管と、足下の台座を見ないと、もはや室外機であることすら分からない。逆に暑苦しく感じてしまう。
●鳥よけタイプ
鳥よけが付いてるタイプ。あまり見かけない。
↑ 屋根にも鳥よけが付いてるし、ここの家主は相当の鳥嫌いに違いない。
●小便よけタイプ
最後に、小便よけ。
↑ なんだかんだで、この守り方が一番強そうな気がした。