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去る2003年3月17日と18日に、青春18きっぷ を使った「ダイスの旅」に出た。
これは、ダイス(主に12面のモノ)を振って、出た目の数だけ駅を移動するという、人間スゴロクのようなものである。

旅の初めの頃は、進む路線もダイスで決めていたのだが、ローカル線で途中下車を繰り返すのは時間的に厳しいこともあり、今回は8割方「山陽本線 ダイスの旅」となった。

ただ途中下車を繰り返すだけで、目的もゴールもない旅である。どんな駅に降り立つか、すべてはダイスの目のみぞ知る・・・といったところか。

(2003/3/23)



薄暗い徳島駅








うるさい切符








青春感謝(岡山駅前)








総社に行くとき乗った列車








ダイス(鴨方駅前にて)








わざわざ石碑にしなくても(福山駅前)








何やら回転するモノ(安登駅前)








1日目(2003/3/17)

徳島

早朝、6:15発のディーゼルカーで、とりあえずは徳島から高松に向けて出発する。四国内は列車の本数が少ないので、ダイスは岡山から振り始めることにした。

(徳島615-808高松)


高松

高松駅で、乗り換え。

ここで多少時間があったので一度改札を出たのだが、戻ってきて再び改札を通ろうとしたとき、駅員さんにいきなり乗車印を押される・・・。どうやら何も見ずに押したらしく、すでに徳島で押してある日付印を見て、あわてて訂正の印を持ってくる。
開始2時間にして、いきなり「誤入鋏」とかいう印を押されてしまった青春18きっぷ。「次回以降の日付印は、どこか別の場所に押してもらって下さい」と言われたものの、なんだか早くもスタンプだらけの切符になってしまった。

快速マリンライナーで、瀬戸大橋を渡る。

(高松826(快速マリンライナー)923岡山)


岡山

9:23に岡山に到着した。さて、ここからいよいよダイスの旅のスタートである。
記念すべき第一投は、移動する路線を決める4面ダイス。岡山駅前にあった、「青春感謝」と書かれた謎の像の前で、ダイスを振る。ひとまず、青春に感謝である(謎)。

路線: 4面ダイス
 1: 津山線
 2: 吉備線 ○
 3: 山陽本線
 4: 赤穂線

2が出た。吉備線である。いきなり妙なところに入って行く感じだが、ダイスに従う。短い路線なので、大丈夫であろう。
次に、移動量を決めるダイスを振る。ローカル線は20面ダイスと決めてあったので、それを用いる。

移動: 20面ダイス -> 19

これまた大きな数字が出てしまった・・・。吉備線は19駅も無いので、いきなり終点まで直行である。旅の始まりは、吉備線の乗りつぶし(といっても10駅)であった。

(岡山1018-1050総社)


総社

岡山から、総社(そうじゃ)というところまで移動。そうか、ああそうじゃ。

乗った列車は、1両のワンマン列車。驚いたことに、ドアは手動で開けなければならないという。降りる時にはバスと同じように、備え付けの料金箱に切符を入れるか、運転手に切符を見せる。
手動のドアは重いらしく、開けにくそうにしていたお爺さんが印象的であった。

総社からは伯備線に乗り換えであるが、北(米子方面)に行くか、南(倉敷方面)に行くかで、4面ダイスを振る。北はかなり辛そうだったので、南よ出ろ・・・と思っていたら、見事 南に。

路線: 4面ダイス
 奇数: 北(米子方面)
 偶数: 南(倉敷方面) ○(2)

移動: 12面ダイス -> 4

移動は、4駅。岡山行きだったので、そのまま少し戻り庭瀬まで。

(総社1104-1122庭瀬)


庭瀬

庭瀬では、そのまま岡山に戻るか、山陽本線で西に進むかのダイスを振る。

路線: 4面ダイス
 奇数: 伯備線
 偶数: 山陽本線 ○(2)

岡山には戻らず、山陽本線に乗り換えることに。

移動: 12面ダイス -> 6

(庭瀬1149(快速シティライナー)1214鴨方)


鴨方

移動: 12面ダイス -> 3

(鴨方1229-1249大門)


大門

移動: 12面ダイス -> 2

(大門1258-1307福山)


福山

なんだかんだで、昼過ぎに福山に辿り着いた。ここで昼食を取り、ダイスを振る。
問題なのは、福山からは北に向かう福塩線というのが出ていて、ここがまた、途中からものすごく列車の本数が少ないのである。もしそちらに行くようなことがあれば、いろいろと厄介なことがある。で、運命のダイスは・・・。

路線: 4面ダイス
 奇数: 福塩線 ○(1)
 偶数: 山陽本線

無常にも、福塩線を示す・・・。
ここで緊急の協議会(?)を開きルートを検討した結果、やはり時間に限りがあることから福塩線は見送り、山陽本線の方へそのまま進むことにした。多少の妥協は必要である、と勝手に納得する。

移動: 12面ダイス -> 6

(福山1358-1428三原)


三原

ここでは、そのまま山陽本線を進むか、瀬戸内海沿いの呉線へ進むかのダイスを振る。

路線: 4面ダイス
 奇数: 山陽本線
 偶数: 呉線 ○(2)

というわけで、2が出たので呉線へ。

移動: 12面ダイス -> 11

移動は、いきなり11駅である。ロングシートであったが、正面の車窓から瀬戸内海を望みながら、のんびりと移動する。
途中、「忠海(ただのうみ)」という駅を通った。瀬戸内海を目前にして「ただの海」とは、なかなか愉快な名称である。

(三原1437-1539安登)


安登

この旅初の、無人駅での下車であった。

適当にその辺の道を歩いていると、なにやら反射板に回転する羽の付いたモノを見つけたのだが(左側の写真参照)、あれは何だったのだろう・・・。

追記(2003/4/5): あの回転するものは、羽の裏にブラシが付いており、回転することにより自動的に反射板を清掃する、というモノだそうな。

移動: 12面ダイス -> 3

(安登1620-1634広)




移動: 12面ダイス -> 11

呉で乗り換え、坂に向かう。

(広1647-1657呉1659-1727坂)




どうでもいいことだが、「安登(あと)」を出て、「広(ひろ)」に行き、そして「呉(くれ)」で乗り換えて、この「坂(さか)」に来た。いや、2文字が多いな、と・・・。

坂駅は、坂だった。・・・なんてことはなかった。残念。
しかし、坂駅に来る途中の車窓からは、斜面に建つ住宅地が多く見られた。

移動: 12面ダイス -> 12

12が出たが、今日はここまで。広島でストップし、宿を取ることにした。

(坂1757-1811広島)


広島

というわけで、1日目は広島で終了。
ダイスを振りながら行くと、だいたい普通に行く場合の倍くらいの時間がかかることが分かった。そんなわけで、それを参考に宿泊先のホテルで明日の予定を立てつつ、夜はふけるのであった・・・。

しかしながら、広島駅前にある「駅前大橋」は凄いですな、名前が。ストレートすぎるところが、なかなか良い感じである。