■関空の謎(2002/4/2)
関西国際空港、1994年に開港した、いわずとしれた関西の空の玄関口である。
さて、この関空、実はいろいろとおもしろいことが多い。
例えば、地図を見てみると、空港内はなぜか3つの住所に分割されていたりするし、関空と本土を結ぶ鉄道、「関空駅」と「りんくうタウン駅」間では、JRと私鉄(南海)が同じ線路を走っていたりする。
そんな中、一部で密かに話題になっている(と思われる)のが、関空旅客ターミナル内にある「ローソン」の存在である。
関空内では、テナント料がべらぼうに高いという。したがって、ターミナル内に出店している店は、どこもかしこも、本土より物価が高い。
いい例が、マクドナルドである。関空内にあるマクドナルドは、日本一高いマクドナルドとして有名である。エブリデースマイルなんてものは存在しない。
2002年3月30日現在の価格(当ページ調べ)では、まずハンバーガーが170円。チーズ210円、てりやき、ダブルが310円。ビッグマックにいたっては360円という価格であった。バリューセットにすると、650円くらい取られてしまう。たしかにこれは高い。
じゃあ、関空ローソンも同じように物価が高いのか? ・・・というと、実はそうではないのである。ここがまたおもしろいところで、なぜかローソンだけが、通常価格で営業しているのである。そしてそれゆえ、このローソンは人目を忍び、ひっそりと地下に存在しているという。
というわけで、私も先日、その関空ローソンとやらを見に、関空へと向かった。
まず場所であるが、関空のページにある地図を見ると分かりやすい。この中で、「コンビニエンスストアへ」と書いてある、地下への階段があることが確認できるであろう。その階段を下り狭い通路を進むと、関空ローソンは存在した。
ここはもともと、パイロットやフライトアテンダント、空港での従業員用にできたコンビニエンスストアであるらしい。もちろん一般の人も利用可能なのだが、まわりとの物価の違いのためか、その存在は実にひっそりとしている。
・・・だがしかし、実は私が行ったときには、ある異変が生じていた。
去年くらいに行った人の話によると、上記の通り、ひっそりと、入り口も分からないくらいにひっそりとしていたらしい。実際、他の人が関空ローソンについて記してあるのを見ても、”申し訳なさ程度に「コンビニエンスストア」と案内がある”、というくらいで、普通にロビーに居たのでは、まず見逃してしまうくらいの ひっそりさ であったはずなのである。
だが・・・
なんと、むちゃくちゃ目立つ位置に、ローソン看板が設置されているではないか。
こんな目立つ看板があるので、もちろん店の中は、一般の人たちでいっぱいである。空港関係者と半々くらいの客層。
個人的には、この看板の設置は少し残念であった。関空ローソンは、いつまでも関空の穴場的存在であって欲しかった。
・・・しかし、この変化は何なんだろう。関空的には、あまりこのローソンを公にする必要はないと思うのだが・・・。
余談。この関空が開港した年、関西国際空港開港記念の500円硬貨が発行された。
たしか当時は大人気で、なかなか手に入らない代物だったように記憶している。
変な話だが、いまでは、1000円ほどの価値があるらしい?
さらに余談。
関空のエレベータは、透け透け。
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