星の数ほどある駐車場のなかには、管理人の欲がにじみ出た駐車場が存在する。
ここでは、そんな駐車場を「よくばり駐車場」と名付け、それが如何に欲ばっているかを観察したい。
欲レベル:★★
土地の形が悪く、広さの割に4台しか止められない駐車場。そこに、なんとか5台目のスペースを確保したのが本物件である。
3番と4番の車が出られるかどうかは、全て5番の止め方にかかっている。
駐車スペースを確保したいという一心で、置き方は使用者に委ねるというこの謎のスタンス。
そして、ただでさえ狭いのに、こんもりとした植木を置いてしまう点もよくばりである。
欲レベル:★★★
木と電柱のワイヤに阻まれた、魔の37番。
木を切るなんて選択肢はない。木があっても止められるんだから、木を切る必要はないという、管理人の確固たる意思が感じられる。
他の駐車スペースよりも幅は広いし、木陰にもなって涼しかろう。そんな風にポジティブに考えられる人にとっては、よい駐車スペースかもしれない。
欲レベル:★★★★★
この駐車場の欲深さは、最初から3台止められる駐車場として設計されているところに表れている。
つまり、取って付けたような狭い斜めの駐車スペースが、この駐車場の「1番」なのだ。決して、取って付けた訳ではないのだ。
果たして、この1番に止められる車はあるのだろうか。そして、2番の車は出し入れ可能なのか。
いろんな疑問が頭をよぎるが、ここの管理人はきっとそんなことなんて微塵も考えていないに違いない。
なぜなら、ただでさえ無理のある1番に、堂々と自販機を設置してしまうのだから!
あゝ、人間はなんと欲深い生き物であることよ。